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ごはんを作ってくれる人がいる、という幸せ

こんにちは、mihokoです。
昔まだ私が結婚する前、父の仕事仲間の話を聞いて“いつかこんなお母さんになりたいなぁ”と思ったことがありました。

バリバリと仕事をして、シングルでお子さん2人を立派に育て上げていたその方(女性)が明るく話し始めたのは「うちの子は不良だったのよ〜!!本当に大変だった!!!」という話でした。

私からすると、すごく明るい人柄で仕事もこなして完璧なお母さんに見えていたのに、そんなことがあったとは…!まだ社会人になりたてのひよっこな私は、ドラマを見ているような感覚でこんなお話を聞きました。

うちの子は何度も警察のお世話にもなったし、親がいくら話をしても何も聞いてもらえなくて、手がつけられなくなってしまって本当に大変だったの…どうしたら良いのかわからなくて途方に暮れていた時に、同じような経験をされた方からアドバイスをもらったの。
「子供が帰ってきたときには、何時でもまずは「おかえり、お腹空いてない?」って声をかけてあげて。子供が何も返してくれなくても毎日声をかけていれば届くから。大丈夫!!」
え、そんな言葉だけでいいの?!と思いながら、藁にもすがる思いで毎日帰ってきたら
「おかえり〜!お腹空いてない?」
と声をかけるようにしたの。
もちろん返事なんてなかったんだけど…

それがある日「お腹空いた」って返事が返ってきて!返事してくれる日が来るなんて思っていなかったから、あの時は本当にびっくりした…あわてておにぎりを作ってあげて、一言二言交わして…
それからだんだん私に心を開いてくれるようになって、話をしてくれるようになって、子供も落ち着くようになったの。

だからどんなことがあっても子供には
「おかえり、お腹空いてない?」
って、いつも声をかけてあげてね!
私が経験しているから、この言葉をかけてあげていれば大丈夫って自信持って言える!!!

当時、私はまだ母になる予定もなかったけれど、この先もしそんな日が来たら「おかえり!お腹空いてない?」と声をかけ、ご飯を用意してあげたい、そんなお母さんになりたい、と思いました。

あれから時は経ち、私は2児の母となりました。
我が子たちは、まだまだ甘えん坊だけれど、いつか思春期を迎え口を聞いてもらえなくなったときには「おかえり!お腹空いてない?」と声をかけてご飯を用意してあげたい、そうやって寄り添っていたい、と思っています。

瀬尾まいこさんの小説「そして、バトンは渡された」の中にも、こんな一節がありました。

“塞いでいる時も元気なときも、ご飯を作ってくれる人がいる。それは、どんな献立よりも力を与えてくれることかもしれない。”

“不必要な夜食であっても、ごはんを作ってくれる人がいること。それは、とてもありがたいことだ。”


“ごはんを作ってくれる人”がそばにいてくれるということ
は、それだけでとっても幸せなこと。
料理の力は偉大だなぁ。

「いつもそばにいて、ごはんを作ってあげる人」
子供だけでなく、大切に思っている人にとって私はそんな存在になりたい。
私がSHIORIさんのオンライン料理教室"L'atelier de SHIORI Online"に参加している理由のひとつ、です。

読んでいただきありがとうございました。

⋈ mihoko ⋈

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