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【まちのよろず屋への道】地域おこし協力隊の記録(2024年1月)

新潟県出雲崎町の地域おこし協力隊になって2か月。
1月の成果は、子どもの体調不良でお休みしなくて終わったこと!
そんな1か月の記録です。


ようやく実現した定例ミーティング

出雲崎の地域おこし協力隊は、毎月1回役場担当者と、にいがたイナカレッジ(地域おこし協力隊のサポート役)のコーディネーターと協力隊員でミーティングが行われます。
最初は2週間に1回程度で行う予定でしたが、2度ほど日程の再調整を重ねた結果、結局前回のミーティングから1か月後に実現。
この1か月でどんなことをしたか、これから取り組んでみたいことを話し、意見をもらったりしました。
その中で、これからやりたいことについてお話したのですが、「こんなんでいいの…!?」がまず初めの感想。個人的にはもっと検証しないとかな…と思っていたのに、現状の私の提案でも「すごい良いと思う」と言っていただけて、じゃあやってみようかな、という気持ちになりました。
こうやって肯定してもらって、進んでいくから定例ミーティングが大事なんですね。

ふるさと納税の返礼品登録合戦

隙間時間ではひたすらこれを行っていました。
出雲崎のふるさと納税は「魅力的な返礼品が少ない。もっと開拓を」と言われており、今年度新たに返礼品となったものが結構あります。
でも、それらが肝心のふるさと納税サイトに全然掲載されいなくて…
それは、申し込みなんて入りませんよね。世に「返礼品ですよ!」と知らせてないのだから。
ということで、まずは3つのふるさと納税サイトにひたすら返礼品を登録していくことになりました。

これが、想像以上に強敵。

サイトによって登録しなければいけない項目が違うし、登録する際に書く内容もちょっとずつ違うからコピペが意外と戦力にならない。
しかも、役場内で確認して承認が下りないと公開にならないので、「頑張った!」と思ってもそれがなかなか反映されない。
これは、通常業務やりながらではなかなかやりたくないですね、確かに。

とりあえず、現状で登録できるものは登録したのであとは承認待ち。
これでようやくスタートラインに立てます。
ここからどうやって魅せていくのかが次の課題です。

いろいろな団体との出会い

この一ヶ月でいろいろな団体に出会わせていただきました。

まずは、「またぎの会」。
狩猟のマタギではなく、小学校の裏山整備をするボランティア団体らしいです。(誰かが「狩るのはイノシシではなく、草」と言っていたのがお上手)
冬は雪かきした雪で滑り台とかを作るそう。
雪の滑り台とか、楽しすぎるやつじゃないですか。
こういう方のおかげで、数少ない(公園少ないからね)子どもの遊び場が守られているのはありがたいことです。

続いて、釜谷の梅に関わる皆様。
出雲崎の釜谷地区というところでは、昔から梅栽培が盛んで、皮が薄い「釜谷梅」が採れます。
その梅を守り、つないでいこうと活動する方がいるんです。
せっかく取れた梅を加工したくても、こちらがある程度処理してないとその先をやってくれないところが多いそう。
どちらかというと1次産業がつよい出雲崎だけど、その次段階も無いとなかなか展開していけない。でも、その加工所というのがまた大変…。

滝谷薬師堂保存会。
県指定文化財にもなっている薬師堂は滝谷地区の皆様で管理しているそう。
普段は鍵がかかっているので電話予約しないと中は見れないけど、特別に見させていただきました。
思ったより、きれいで立派でした。

天神様。
妻入り会館(出雲崎の海岸独特の街並みを利用した施設。季節によって展示も変わる)で天神様(菅原道真)の展示が始まっていて、「ちょうど多聞寺で天神様の御開帳がある」と聞いたので、ふらっと行ってみました。
お参りのやり方もなにも分からず行ったのに、「天神様がつないだご縁だから」と、他にもお参りに来ていた人と一緒にお茶をいただくことになり。いろいろなお話を聞かせていただきました。
新潟って、天神様の信仰が結構あるみたいです。

…正直、なかなかに場違い感がすごかったです。

でも、いい経験になりました。

妻入り会館の天神様



行事への参加

冬晴れが素晴らしい日曜日。
さいのかみ(どんど焼き、ほやほや、さいずやき。私の地元ではどんど焼きと呼んでいました)にお邪魔しました。
昔は各地区で行われていたけど、今ではやらなくなった地区も多いらしい。
大釜谷でも何十年と途絶えていたものが、3年前に復活しました。
やる場所は釜谷だけど、地区のさいのかみではなく、ほかの地区の人でも、町外、県外の方でも参加していいよ、という今回のさいのかみ。
藁を組んで、火をつけた後はお餅やするめを焼いて。
なんだかとっても懐かしかったです。
私の地元では子供会の保護者役員が準備をして、子供が地区のしめ飾りを集めて回って、枝に刺した繭玉をあぶって食べて、お菓子がまかれる、というどんど焼きでした。
これが普通だと思っていましたが、そういう経験ができていたのって、すごくありがたいことなんですよね。
これから先も、子供たちがこういう経験ができるように、なくならないでほしいなと思いました。
地域の伝統行事の継承問題とはこういうことか…と実感。

すっごい天気良い日だった☀️


先輩隊員と比べられる3人目

今、出雲崎町の地域おこし協力隊は3人。すでに退任した人を含めても、私で7人目。
これまでの先輩隊員や役場の方が試行錯誤してきてくださったおかげで、今の体制が出来上がってきています。(スマホ・公用車の貸与とか)
ありがたい限り。

先輩隊員2人は「関係人口の創出」というのをテーマに活動しています。
私のテーマは「まちのよろず屋」。
ここで「他の2人とは違うからね」という話が出てくることがあるんです。
これ、うれしくもあり、寂しくもある…。
テーマが違うのは事実だけど、その分自由にできるのはいいことなんだけど、同じ協力隊として見てほしいなという気持ちもあり。
兄弟と比べられる末っ子の気分、味わってます 笑

そんな中、目下の悩みは活動場所。
今は役場を拠点としているけど、ずっと役場拠点はなんか違う気がして。
地域の声を聞くという点では、もっと地域の中にいたい。
でも、そうすると役場の中でも「地域おこし協力隊ってなにやってるの」となってしまうので、そうならないように役場との関係も大事。

個人的には、協力隊って役場以外の場所を活動拠点としているところが多い気がしていたけど、どうなんだろう。

出雲崎の現役先輩隊員もそれぞれ役場以外に拠点を持っていて。
ちょっとうらやましい…。
どこかいい場所、無いかな。

やりたいこととやれること

だんだんとやりたいことが出てきた2か月目。
でも、手を出しすぎると回らなくなるのが目に見えていて。どこまでやるかが難しいところです。

とりあえず、ふるさと納税はやらなければならないのだけど、正直個人的に「自主的にすごくやりたい!」というものではなく…
たぶん、私はある程度同時進行のほうが落ち着くというか、あっているタイプなので、ふるさと納税をやりつつ、もう一つ自分で気になっていることをやってみようと思っています。

全く違うように見えることでも、きっとどこかで何かとつながってくるからね。


船出てた!かっこよい。
日も長くなってきました。だんだん春に向かっている。




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