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幼い娘に乳がん手術を伝える 〜みーたん、ママのおっぱい星にしてもらえることになったよ⭐️〜


手術が迫ってくる中で、がんとの自分の向き合い方も決まってきた今、私が考えたことは、幼い娘のみーたん(当時1歳7ヶ月)にどう説明しようかということでした。

 手術をしたら胸に傷がついて、お風呂に一緒に入ったら確実に気がつく
 その前にちゃんと説明しておこう!

 1歳だろうが0歳だろうが
 子どもは、本気で伝えたことはしっかり受け取ってくれる

これは、私が子どもたちと20年以上向き合ってきて常に教えてもらってきたことです。

私は、娘に何をどう伝えたいんだろう
どんな捉え方や生き方を娘に見せたいんだろう

それをじっくり考えました。
 
この伝え方には、もちろん正解も不正解もないと思います。
100人いたら100通りの伝え方があると思います。


みーたんに伝えたこと

そして、私は私なりに感じて考え抜いた結果、みーたんとのお風呂タイムをつかって湯船の中でみーたんを抱きしめながらこんなふうに伝えてみました:
 

みーたん、

ママね、みーたんにちょっとニュースがあるんだけどいい? 

おっぱいの話なんだけどね、、、

この世界にはいっぱいの人がいていっぱいのおっぱいがあるじゃない?

その中でね、

今回なんと!

ママのこっちのおっぱいが選ばれてね、

星になることになったの!!

これは、とっても素晴らしいことで、

ママはすごく名誉に思っているの。

星になるとね、

その星がみーたんやママやパパ、みんなのことを守ってくれるんだって!

しかもね!

ママはその星と繋がることができるから、不思議な力も持つことができるようになるの!
みんなを幸せにできる力✨

ママ、すっごく楽しみなんだあ

それでね、

その星になる手術を病院の先生に手伝ってもらうことになって、

もうすぐママは少しだけ病院に行くの。

その間みーたんは、パパやおばあちゃん、おじいちゃんと待っててくれる?
5回くらい寝たらまた帰ってくるから。

でね、帰ってきたらママのおっぱいは傷がついていると思うんだけど、

いっつもママがみーたんの痛いところにするみたいに、みーたんがそこにチューしてくれない?

そうすると治るから。

みーたん、よろしくね。

ありがとうね。

みーたんに伝えたこと


当時、1歳7ヶ月だった娘のみーたん

だいぶ言葉やコミュニケーションが早かったみーたん

私の話をききながらちょっとびっくりしたり、微笑んだり、真面目な顔になったりしていましたが、最後はニコニコ頷いてくれました。

彼女が大きくなったら、この手術がなんだったかもっとはっきりわかる時が来ると思います。

その時に、「ママが嘘をついた」ではなく、

「ママはそう捉えていたんだ」

そんなふうに思ってくれたらいいなと願いを込めて話しました。



手術が終わって


初めてみーたんとお風呂に入った日のこと

傷をみたらショックを受けるかなあ

心配しながらお風呂に入りました

すると…..

「あ!」と胸をみるなり、すぐに私に抱きついてきて

傷跡に「チュー」って言いながらキスしてくれました。

「ママ、ばーばーぶね?」(ママ大丈夫ね?)

私の顔を覗き込んでニコニコ

ああ、みーたんは 私の話ちゃんと覚えててくれたんだ…

みーたんのチューあったかいなあ


お風呂で涙が止まらなくなったことを覚えています
(今思い出しても涙)

みーたん、ありがとう




それからというもの、

みーたんの空や宇宙に対する興味が深まり

最近、OnePieceやプリキュアにハマるまでは

「うちゅーきこーし(宇宙飛行士)」になりたい!と言っていました。

今でも星が大好きで

夜空を見上げては

一緒にその「特別な星」を探しています。




子どもにどう伝えるか


ってまさに

自分がどう捉えているか

なのかもしれないし

もっと言うと

自分がどう捉えたいか

ということにもできるのかもしれない

私は、みーたんに伝えた日から、なんだか本当に手術が楽しみになってしまい(←単純)空を見上げて宇宙に思いを馳せながら、より心を強く保てた気がします。

 
娘に、「あなたがこれから生きていく世界って素敵なんだよ」とか「人生って捉え方次第なのかもしれないよ」ってできるだけ伝えたかったけれど、

その話で一番元気付けられたのは自分自身でした。

みーたん、ありがとう

ありがとう


(いつか、みーたんとのこの思い出を絵本にしたいなあ♡そして色んな人たちと自分なりの伝え方デザイン一緒に考えたり話し合ったりしたいなあ♡♡)



手術で終わったと思っていた私の治療。
じつは、全然終わりではありませんでした。

まだまだ続く珍道中、少しずつ綴っていきたいと思います(^-^)

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