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読むのが楽しみすぎて読み終えるのに3年かけた本

私は本を読むのが好きだ
だが、いつから本を読むようになったのか
はっきり覚えていない
小学校低学年の頃は挿絵だけ見て
本を読んだ気になるそんな子供だった
なのに、気づいたら文章を、物語を、世界観を
楽しむことができるようになっていた

人生を狂わす名著50との出会いは
就職して一人暮らしを始めた家から
車で20分くらいにあるショッピングモールの書店だった

最初は表紙の可愛らしさに目がとまった
そして、「狂わす」という単語に目が釘付けになった
手に取り目次を覗くと
私が中高時代に読みふけったタイトルが飛び込んできた
これはと思い私は即座に購入して家路に着いた

冒頭から、読書は「私(あなた)vs本(作者)」の戦いだ
と熱弁をふるう著者の世界に引きずり込まれた
これだけ本への愛が爆発する著者が
私の中高時代を彩る「図書館戦争」をどう読んだのか
期待に胸をふくらませながらページを進めた

「図書館戦争」を紹介する冒頭は

この世で心から憎んでいるものが二つある。
つまらない本と、つまらない読み方をする人である。

冒頭からなんだか不穏な空気である
そして、著者は「図書館戦争」を
つまらない読み方をする人に遭遇するきっかけになった
本として紹介していた
つまらない読み方とは「図書館戦争」の
あま〜い部分にばかり注目する読み方のことを指す

分かる!そうそう、そうだよね〜!!
私もそう思ってた!!!!!!

急にテンションがおかしくなったが
勝手に同士を見つけた気分になり
私の今までもやもやしていた頭の中を文章にしてくれる
そんな最高の友人に出会えた気がした

そこからは、分かりやすい文章で
本の魅力を余すことなく伝えてくるこの本を

読みたい!
でも読んだら終わる…
読みたい!
でも、でも、読んだら終わっちゃうよ〜

と、そうこうしているうちに3年がたっていた
本が好きならさっさと読めと思われるでしょうが
この本は楽しく読めるうえに
楽しそうな本を教えてもくれるのだ

本好きとしては
書店を巡って次の一冊を見つけることも楽しみなのだ
しかし、魅力的な本を次々に見せびらかすこの本は
ある意味では本好きの敵でもあったのだ

つまりこの本は
私にとってよき友人であり、よきライバルなのだ
書いてて恥ずかしくなるがそうなのだ

こんな風に思える出会いがあるから読書はやめられない

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