保育園と家庭

みなさんは、保育園に何を求めますか?

仕事があるから預かってもらえるだけでいい。

せっかく保育園に入れてるんだから、英語とか体操とか、学習にも力を入れてほしいな。

別に何も求めてない。ただ子どもが安全に過ごせていればいいかな。

いろんな意見があると思います。

保育園は、幼稚園とは違って、1日の生活の場。
もちろん、体操や英語を取り入れている保育園もあるでしょう。

登園して、遊んで、お昼を食べて、昼寝をする。
おやつを食べて、また遊んで、ママパパの帰りを待つ。

もちろん、安全で安心して過ごせるのが大前提になります。

私の中では『朝お子さんをお預かりしたそのままの姿で、帰りにママパパに引き渡す』が基本。

日中に転んで傷、友達とぶつかって赤くなっちゃった、自分の爪が当たって切れちゃったみたいなど、家で起こったら小さな傷かもしれないことも、全てお伝えしています。

朝来た姿と少しでも違うことが見られれば、それを伝えるのが保育士の仕事(と、私は思っている)

中には、そんな小さな傷言わなくてもいいですよと言ってくれるママパパもいるのですが、私はそこだけは譲れなくて、必ず伝えるようにしています。

大事なお子さんをお預かりしている。
そのお子さんを守るのが保育士。

だから、保育士関連のニュースを見るたび、心がざわざわします。
預けているご家族の気持ちも分かるし、保育士としての気持ちも分かる。
だから余計辛いです。

保育士も人間です。
何か言われて辛くなることもある。涙が出るくらい悔しい経験もある。
分かってほしいのは、大事なお子さんを保育園と家庭の両方で『子育て』しているのだということ。
保育園は、働くママパパのお手伝いをしているだけなんです。
そんな中で、こんなことができるようになったよ!こんなこともできるよ!って、一緒にその成長を喜んで見守り合える関係でありたい。

家庭では何もないと思っていた我が子が、保育園に通い出したら障害児だと言われた。保育園のせいだ。
これもよく聞きます。
果たして保育園のせいでしょうか?
もし本当に障害を持つ子であったとしたら、保育園が先に気づかせてくれたのではないですか?
何も分からず大きくなり、小学校に上がった途端『座ってられません』と学校に言われ、障害児扱い。そこで初めて障害があるのだと分かったら?

保育園は働くママパパの敵ではありません。
むしろ、味方でありたい。
大事なお子さんが過ごす、安全で楽しい場所である。
それが保育園だと思っています。

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