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長男と彼女と香港転勤

長男を乗せた香港行きの飛行機が、先程飛び立ちました。

本社人事部に所属していた為、香港転勤の話が舞い込んで来たのはもう随分前のことのように思えます。

いつか海外赴任もあり得るだろうと思ってはいたものの、その日があまりにも早かったので、心の準備も何も出来ていませんでした。

それから新型コロナの世界情勢もあって、予定の3月1日付けが1ヶ月延びました。ビザが取れない状況にあった為です。

それでもようやくビザも降りて、いよいよ4月1日付けが確定されました。


それまで、都内で彼女との同棲生活が始まって、とても楽しそうでした。その住まいはデザイナーズマンションで、2階建ての構造になっており、とても素敵な新築物件でした。息子は彼女と色々と部屋に合う照明やテーブルなどを探して、インテリアをデザイナーさんにアドバイスしてもらうなど幸せそうでした。

一緒に住むことによって、彼女との価値観や相性の一致も確認出来たそうです。香港勤務は2年間。帰国したら入籍すると、そんな話もありました。


そんな彼女もまた新しい住まいを探し、息子も香港転勤に向けて部署を異動し、入社1年半で別の部署となりました。そこでの研修、実務を終え、準備も万端で、先程いよいよ日本を発ちました

彼女ともお別れをし、その後機内に乗る直前に電話をかけてくれました。たった1分程でしたが、私の中にずっとあった心配や不安や淋しい気持ちが一気に溢れ出し、思わず溢れ出る涙を流すだけ流して、今こうしてnoteを書いています。


彼女が居なければ、私は空港に見送りに行っていたのかもしれない。24歳の息子にはもうそんな見送りは必要ないかもしれないですが、コロナ禍での異動、少しだけ複雑な思いで、家で心の中で見送っているところです。そして、ずっと側で支えてくれた彼女さんに、心から感謝しています。2人の物語を考えては、親でありながらなんともドラマの1シーンのような想いさえ湧いて来ます。


どうぞ、2人に幸あれと。そして大切な大切な長男の世界への旅立ち。

学生時代に世界一周であらゆる国を旅した息子ですが、今回は現地に住んでの仕事。親としても送り出す気持ちが少し違いますね。

是非、頑張って欲しいものです。そして、くれぐれも健康に気を付けて。

私も日本でがんばります。

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