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客観的に自分を振り返る事は難しいけれど、とても嬉しかった事があったので記録する。

日々、Aくん、Bくんの加配に入っている私が、今日はとても嬉しい日になりました。

いつも公園へのお散歩の帰りと午睡明けに大きく崩れるBくん。どのように対応していけば、少しでも崩れを小さくする事ができるか試行錯誤の日々。今週試してみたことは、まず、公園から帰る5分前に、Bくんに声をかける事。「あと100くらい数えたら帰るからね。」「まだいっぱい遊べる〜?」「ううん、100だからあともう少しで帰るよ。」それを繰り返した。

今日は、「やり残した遊びがあったら、今のうちにやっておいてよ〜。」と問い掛けると、「あれもやりたい!」とまだやってなかったブランコとシーソーへ駆け寄った。一緒に付いて遊んで、スッキリしたのか、今日はお茶を飲んで、崩れる事なく、帰りの列に並べたのだ。元々、水筒の中のお茶を全部飲み干さないと動き出さなかったBくん。かなりの量を飲もうとするので、時間もかかるし、お腹もたぷたぷになるだろう。「帰ったらお昼ご飯だよ。お腹すいたでしょ?」と言っても「お腹空いてない!イヤだ!公園に戻る〜!」となっていたので、今日からおうちの方にお茶を半分だけ入れてもらうようにした。それも良かったのかもしれない。

また、昨日から、公園に行く前に「1つだけ○○先生とお約束して欲しい事があるの。公園から帰って来た時ね、いつも寝転んでしまって、なかなか靴を履き替えられないでしょ?それでいつも最後になっちゃって、みんな居なくなっちゃうでしょ?Bくん、辛くなっちゃうよね?だから、今日は、帰って来たら寝転ばないで、すぐに靴を履き替えてくれる?それが○○先生とのお約束だよ。」「うん!わかった〜!!」返事はとても良い。

さぁ、どうなるかな?と思っていた。そして、公園でも一度声をかけた。「Bくん、先生とのお約束、覚えてる?」「うん!覚えてるよ!」その時は詳しくは聞かないけれど、一応覚えてると言うので、そのままにしておいた。それが、昨日から上手くいっている。毎日毎日、玄関先で疲れてしまうのか、寝転んで、「公園に戻るーー!!イヤだーーー!!ご飯食べない!!」となり、何とかかんとか抱えて部屋に戻っても、なかなか手洗いうがいが始まらない。それが、昨日から、シャンと出来るようになった。

私は嬉しくて、Bくんの頭をなでまわし、多少大袈裟に褒め讃えた。「Bくん!カッコいいー!!出来たじゃんー!!○○先生、すごく嬉しいよー!!」

そして、お昼ご飯。いつもは駄々をこね続けているので、一緒に食べるのに追い付かず、後で一人で食べたり、担任の先生の横に座って食べたりしていたのが、今日は、同じテーブルで黙々と食べていた。Bくんは、食べる時は、お喋り一つしないで、黙々と好き嫌い(果物は苦手だけれど)なく、綺麗に食べる姿勢がある。私はまた言う。「Bくん、一緒に食べられるの先生、嬉しいよ〜!上手に食べるよね〜。」そして、そのテーブルには、なかなか食べる事に集中出来ない別の2人の男児が居るので、今日は、「ねー!見てごらん〜!Bくん、すっごくカッコいい食べ方してるよ〜!ねー、あなた達も見習って〜!全然進んでないよ〜」Bくんは、得意満面。おかわりもたくさんしていた。本当に嬉しいお昼ご飯だった。

そして、もう一つ。うちの保育園は、幼児は上履きがあるのだけれど、なかなかその上履きを自分から履かない。部屋のどこかにいつも置いてあるので、今日も変わらずBくんに差し出した。「上履き履いてね。」と差し出すと、なんと、「ありがとう」と言ってくれたのだ。今までは、「いやだ!」とか、逃げ出したりしていたけれど、すんなりとしかも「ありがとう」と言って履いたのだ。私は本当に嬉しくて、「Bくん、ありがとうって言えたのー!!?素敵〜〜〜!!○○先生、すっごく嬉しいよ〜!」

今日のBくんは、そんな感じでした。まだ出会って1週間。色々試されていたと思う。それに気分も色々だと思う。けれど、そう言う成功体験があった事で、また揺り戻しがあっても、希望が持てる。


Aくんの方は・・・。今日は珍しく、公園に行きたくないと崩れ、「製作がしたいのにーーーー!!公園行かないーーーー!!ここに居るーー!!」Aくんがそのように駄々をこねることはあまりないので、Aくんを抱きしめ、「そうだね、製作したいよね、まだまだやりたかったよね(途中だった)、でも一人でここでお留守番するの?」「イヤだー!!みんなここに居るーー!!公園行かないでーー!!」

こんな時、本当に彼にとって、公園に行くことが正解なのか?と少し思ったけれど、気持ちを受け止め共感した上で、帽子と水筒を持たせ、「ほら、みんなで行こう。製作は夕方また出来るからね。大事にお道具箱に入れておこうね。」

Aくんの気持ちを押しつぶすのではなく、気持ちは分かる、私はあなたの味方、と言うスタンスを取ったら、しぶしぶ諦めた。公園では、とても楽しそうに遊んでいました。


私が必ず1日の中で決めている事は、保育園に着いたらまず一番にその二人に挨拶をする。それと、帰りにも必ず声をかける。「先生、帰るね。また明日ね!」そう言うと決まって、Bくんは、ハイタッチ。Aくんも「さようなら」と言ってくれる。そしてまた新しい明日が始まるのだ。

私の中でもうこの二人は、かけがえのない存在となっている。とても可愛い。初めてのフルタイム週5日。明日は最後の日。数日前から喉が枯れていて、朝起きた時などは声が掠れて出なくて、「今日、大丈夫かな」と思うのだけど、何とかやり切れそう。


明日はどんな1日になるかな?コロナの影響で登園自粛をする子も少しずつ増えては来てるけど、まだまだうちのクラス(年長)は元気だ。保育園に居る間は、コロナの存在を忘れそうになるほど。

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