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息子帰国。お帰りなさい。

4月2日日曜日の朝、
ふと長男のInstagramのストーリーを見て感無量の涙。

長男は2年前から香港に滞在していた。
社会人になって本社人事部に勤務。1年程して香港に異動になった。
海外勤務当初は、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻などによる半導体の不足により、過去にも例のない程の激務だったようだ。
長男にとってもまだ語学も学びながらのいきなりの海外国相手の仕事はどれ程過酷だっただろう。お昼休憩も取れず、おにぎりの差し入れをもらって涙が出るような状況だったことを、当時母親の私には弱音を吐くこともなく、立派に歯車の一人になった頃聞いた時は、胸がキュンとした。

その息子が昨日、帰国した。東京勤務に戻った。
香港滞在中に東京に居る彼女と入籍しているので、念願の新居での生活の始まりだ。親としても一安心しているところ。

帰国が決まってから私は、一度香港を訪れた。
切磋琢磨、自己研磨していると思った息子も、玄関を入ったらいきなりポーカー台が置いてあるなど、立派なホテル暮らしで、生活を謳歌していた。
週末には、香港在住の日本人(他の会社の人達)が集まり、皆でポーカーをするのだそうだ。香港生活終わりの方では、マカオにまで足を伸ばしていた。
大きな窓ガラスからは、香港の海と街並みが見渡せた。
私は夢のような日々を数日そこで過ごした。
会社にも案内してもらい、いつもこの辺りでみんなでランチに行くんだとか、色々なエピソードを聞かせてもらいながら、香港を歩いた。
私にとっても香港は、夢のような場所になった。
若い息子の思い出もギュッと詰まった原点のような場所になったのだろう。

100万ドルの夜景や、空港や、私の見た景色がストーリーに流れていて、
改めて、あぁ、香港生活が終わったんだな、どんな気持ちで家を香港を跡にしたのだろう、と思うと、感無量で涙が溢れて来たのだ。

息子に問いかけてみると、やり切った、未練なし!
彼女(今では私の娘と思っている)とのささやかな日常を取り戻したことの嬉しさが完勝しているとのこと。

更に幸せな気持ちが私にも伝わって来る。


息子達が大人になって、私はひとりになって、昨日から正社員保育士となった。自分の人生をこれからどうしようかと言うところで、仕事を頑張っていく方向を見出したけれど、やっぱりいつまで経っても親であり、親でしかない、とも言えると思った。


息子達の幸せが私の一番の夢。
生き甲斐。幸せ。

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