見出し画像

節分に鬼さん登場で子どもを泣かせる意味

毎年、節分の日には、豆を撒いて鬼退治をする。

多くの家庭では、お父さんが鬼の役をしたりもする。

豆を歳の数だけ食べる、恵方巻をその年の方角に向かって無言で食べるなどもあり、

どうやらそれは日本の風習である。


保育園でも毎年節分の日が来ると、鬼さんがやって来る。

それはそれは恐い顔をしている。

大きな真っ赤な顔で、どこを見ているのかよく分からない。

子ども達は、それはそれは恐い思いをする。

去年、2歳児クラスを受け持っていた時も、

鬼が怖過ぎて、子ども達は恐怖におののき、号泣する子どもが多数。

1年前の記憶で怖過ぎて休む子どもさえ居て、、
何のための行事?子どもを泣かす必要ある?と思っていた。

今年もやっぱり鬼が来て、私の受け持つ1歳児クラスの子ども達は大泣きし、逃げ惑い、午睡中、夢を見て泣いて起きる子も居た。

午睡後、夕方になってもまだ、
鬼さんイヤだよね〜
鬼さん怖いよね〜
と、涙を流して泣いてる子や、
抱っこ抱っことせがむ子や、
しがみ付いてくる子が居た。
私にとっては、本当にイヤな気持ちのする節分だった。


ところで本当の節分って何だろう?と思って調べてみると、

節分は、雑節の一つで、各季節の始まりの日の前日のこと。

節分とは「季節を分ける」ことも意味している。

昔の人たちは目に見えない病気や災害を鬼(邪気じゃき)に例えて、それを追い払うための儀式として豆まきをおこなっていました。


とある。

無病息災を願う日本の文化を知るのは、

グローバルな時代に生きる子ども達だからこそ必要だと思うけれど、

多くの日本人はあまりその意味をよく理解しておらず、

「悪いことしたら鬼がやって来るよ!」とか

「悪い子は、鬼に連れてってもらうよ!」とか

周りの大人も、それがたとえ保育士であっても、そんな言葉が当たり前になっている事は、おかしい事だと・・・。気付いて欲しい。


子どもを脅すようなことはやめにする世の中が、

早く来ないかなぁ〜と思う。

風習や文化の本当の意味を伝える以外に

保育園での節分行事をする意味あるの?って思う。


ちなみに私は、お父さんが鬼役をする事も

子どもを脅かす事も納得がいかず、

息子がふたり居ますが、豆まきをした事はありません。

通っていた幼稚園ではどうだったかな・・・。



読んで下さってありがとうございます! 励みになります。