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カナダ留学🇨🇦#7 Coop留学振り返り

今回は私のCoop留学について記載します。


1.Coop留学とは

まずおさらいとして、Coop留学は別名インターン留学とも言われて決まった期間に座学期間と就労期間と呼ばれる期間が設けられており、1年や2年のプログラムが一般的なものだと思います。座学期間で学んだことに関連した仕事を就労期間で経験することで、プログラムが完了する留学プログラムです。

私はInternational Trading(国際貿易)のCoop付き1年間のプログラムを行っていました。国際貿易のプログラムで何をするのか、FITTとは何かを知りたい場合は、以下の記事で分かりやすく記載されていますのでご紹介します。

FITT(Forum for International Trade Training)は、カナダ政府系の付属機関として1992年に発足しました。現在は非営利団体として、国際ビジネスや貿易に関するトレーニングや資料、教育に関して提供する団体です。世界的な国際貿易機関のIATTO(International Association of Trade Training Organization)から、カナダ代表として認定されている機関です。

カナダ留学に関する全ての疑問を解決するブログより

2.私がCoopプログラムを選択した理由

私が留学を決断した時、私は31歳でした。そのため自分が選択できるビザとしては観光ビザ、学生ビザ、就労ビザ、ROワーホリビザがありました。
私は自分が海外で暮らすことに適応できるのか、日本以外で生きていけるのか、今後の人生の選択をする上で海外が選択肢に入るのかを考えるために留学しようと思ったので、就労ビザやROワーホリビザは除外して観光ビザか学生ビザを考えました。そして私の希望の1つとして滞在期間が出来れば1年欲しいと思っていたので学生ビザでの滞在を決めました。
何を学ぶのか、どんな学校に行くのかを考えた時に、単に英語を伸ばすだけの語学学校に行くのはもったいないと感じたので英語で何かを学ぶような学校が良いと思いました。幸い、勉強が好きなタイプの人間だったのでバンクーバーの学校の種類(公立、私立)やどんなプログラムがあるのかエージェントから情報を貰って10校以上のパンフレットや通ってる学生の口コミなどを確認していました。その中で自分に馴染みがあり、且つ学問として興味がある国際貿易のプログラムがある学校を選ぶことにしました。その結果、国際貿易プログラムの1年間滞在可能なCoopプログラムを選択するに至りました。
また学校に通っている期間にもアルバイトが週20時間行うことができる等、貯金は蓄えていたけど何か困ったことが発生した時に生活資金を現地で稼ぐ権利があるのもCoopプログラムの決め手の1つでした。
おそらくCoop留学をする方はキャリアチェンジを目指して選択している方が多いと思います。特にデジタルマーケティングやIT系コースを選択している人等。
私はキャリアチェンジは考えておらず帰国後もエンジニアとして働く想定です。

3.カナダの就活事情

Coop留学は学んだことに関連した仕事で就労体験をする、というのがコンセプトになっているプログラムです。そのため選んだプログラムによっては仕事に就ける確率が全然違います。これは天と地の差があると思います。
またカナダは経験重視のため、座学期間で数ヶ月学んだからといって未経験の場合は採用される確率は低いです。また日本で経験があるからと言って、カナダでの経験がなければ、職種や採用担当者によっては未経験と扱われます。
またPR保持者と比べるとビザの期限が決まっているので、もし未経験の人を雇うのであればより長く働いてくれる人を採用する場合も多いので就労先を探すのはとても大変です。

また個人的に聞いていた以上だなと思ったのが、コネクションや人脈が重要という話です。事前調べで知ってはいましたが、思った以上に重要でした。この状況が今までに経験が無いことで自分の能力や経験ではどうにもならないので歯痒いなと思いました。SNSでも似たようなことを言っている人もいて大変共感したのを覚えています。コネで仕事を得るとか、コネで住む場所を見つけるとか、他者の存在ありきな状況が一般的な日本の社会とは違うなと。如何に知り合いを多く作るか、仕事を持っている人と出会えるか、これにつきます。職探しだけでなく、家探しでもコネでなんとかなる部分が大きいので、人と交流を持てる場に出向くのも重要な活動だと学びました。
今となってはコネクションについての考えも変わって、そこに住む人たちが助け合って生きている象徴だと思えて、人と人の繋がりを大切にするのは当たり前に思いますし、周りを助けようとする人々の温かさでもあるように思っています。でも外から来た新しい人にとってはその状況が厳しいので、この文化に馴染みがない人たちにとっては一番最初に直面する壁のように感じました。

学校もたまに求人を紹介してくれたり、ジョブフェアを開催してくれたりしますが、レジュメ添削や面接練習以上のサポートは無いところが多いと思います。
もちろんIndeedなどの求人サイトで50件、100件応募し続けていれば面接に進むこともあり、運よく数件の応募で面接に進んだり、採用されることもあるのでコネが全てとも言えず、運とタイミングのように思います。
粘り強く継続して就活することで仕事を勝ち取る人もちゃんといます。例えば仲の良かった同じプログラムの友達は粘り強く応募し続けてオフィスジョブのインターン先を獲得していました。1人は1ヶ月でオフィスジョブを得ていましたが、もう1人はオファーを得るまでに3ヶ月掛かったそうですが納得が出来るまで応募し続けて希望通りのオフィスジョブを得ていました。オフィスジョブ以外だと、同じ学校の別プログラムの友達2人は両者とも1ヶ月でレストランや観光サービス系の仕事を得ていました。

4.Coopプログラム体験談

座学期間をどのように過ごしたのか

私は2023年10月〜2024年3月まで座学期間としてカレッジに通いました。
この期間、本当は経験のためにアルバイトをしてみようと思っていましたが、アルバイトがすぐに見つかるはずもなく。そして何より学校の勉強が大変すぎて課題に加えて予習復習をしないと授業についていけない危機感から大学受験期のようなレベルで勉強していました。その結果、最初の1ヶ月でアルバイトしようという気持ちは一切無くなりました。苦手な授業は心が折れそうでしたが、貿易関連の授業は難しくても面白いなと思えていたので何とか頑張れていました。

就労期間をどのように過ごしたのか

2024年4月〜2024年9月が私の就労期間にあたりますが、私は就労せずに日本に帰国することを選択しました。
私の中で将来どうしたいかというビジョンが留学前より明確になり、やりたいことも明確になったことが大きな理由です。細かい理由を挙げればもちろん色々ありますが経験重視のカナダ社会でやりたい仕事以外のために死ぬ物狂いで就活するのも気力と体力を使いますし、穏やかに楽しく勉強しているメンタルも乱れそうだなと思って敬遠したのも事実です。無理しないで生活したいと思っていたので就労しない選択も有りかなと自分の中で納得できたので決断しました。
言い訳がましく聞こえて気を悪くする人がいたら申し訳ないですが、言葉で表すとこれが本心です。2のCoopを選んだ理由の内容の通り、最初から就労することにこだわってなかった事もこの決断に影響していると思います。

3月に入った頃には自分の中で決めていました。但しまだ滞在できる期間は残っており、自由に使える時間をすぐに手放すのも惜しいので、もう少し勉強したいことも自分の中にあったのでそれらをやる期間をスケジュールに入れて、最終的に5月末にカナダを去ることを決めました。
よって4月と5月はカレッジでやった範囲外のFITTskills 3教科の勉強と資格取得、自分の仕事関係の資格取得、就活に向けてのTOEIC勉強を含む英語勉強の3つを行っていました。本当は流行りのプログラミング言語を何か触ってみようかとも考えたのですが、別にカナダで今する必要はないと思ったのでそれは日本に帰ってからにしようと思います。

最終的に達成したことは何か

まずは学校の成績です。
良い評価を得ることを目的に学校へ通っていたわけではないですが、最低限やるならA+またはA-で終えられるように頑張ろうと思っていたので、座学評価としてはA-で終えることが出来たのは嬉しかったです。課題も真剣に取り組んでテスト勉強もやっていたので、適当にやらずに取り組んだ結果としては満足しました。
正直期待外れな授業もあったけど楽しかった授業もありましたし、自分の中で初めて知ることはとても興味深くてその点についての勉強は楽しかったです。ただ本当に課題はしんどかったです。尚、学校の卒業についてはCoop無しのプログラムとしてCertificate取得して卒業となりました。

次にカレッジでやった範囲外のFITTskills 3教科についてです。
正直、FITTの6教科の中でボリュームが多く難しいものを意図せずカレッジでやっていたようなので残り3教科は自主学習でもそれほど内容は難しくなかったです。ただ、3教科分の教科書を必死に読む必要があったのでとても大変でした。Readingが本当に遅い。無事に残りも試験に合格してdiploma取得できました。

次に自分の仕事関係の資格取得についてです。
こちらも無事予定していたもの3つ取得できました、詰め込んでやっていたのもあり自信を持ってテストに挑めなかったので不安でしたが全て一発合格できました。今まで自分が仕事でやって来たことがちゃんと身に付いている実感が出来て何より嬉しかったです。

最後に就活に向けてのTOEIC勉強を含む英語勉強についてです。
これは現在進行形です。800点以上取得できるように頑張ります。

得られなかったものは何か

これは現地の企業での就労体験です。
こればっかりは仕方ないですが、今後の仕事でグローバル案件に関わっていけるように頑張ろうと思います。私の経歴として日本で日本語の話せない海外メンバーや海外の顧客と一緒に仕事するということは数年経験しているので、そちらの方向で経験を積んでいこうと思います。

5.Coop留学を完遂するにはどうすべきか

多くの留学支援をしている人や留学生向けに情報発信している海外在住者の人が言っていますが、留学する上で何をしたいのかをしっかり考えることが本当に重要だと思います。みんな似たようなこと言ってますが、本当大事だから言ってるのが今はわかります。
もしCoop留学を使って何かしらの就労経験を得たい程度の考えであれば、比較的仕事が得られそうなプログラム、ホスピタリティ系やビジネス全般系のプログラムにするのがベターだと思います。Specificなオフィス職(IT、デジマ、貿易等)をやりたい場合は日本で経験や実績を作った上で挑戦することをお勧めします。または日本にいる時からカナダ在住者とのコネクションを作るのをお勧めします。
そしてカナダの求人は3月以降に増えてくるので、プログラムの就労期間が求人の多い時期に被るように時期を考えてCoop留学に挑戦すれば閑散期に比べると幾分かマシなのではないかと思います。肌感として春になるにつれて求人が増えているのを実感しました。
また他者と関わりを作っていくのが本当に重要なので、人脈作り、コネ作りの1つとしてMeetupに行ったり、ジムやヨガ教室行ったり、ボランティアに行ったり積極的に行動している人には色んな機会が発生しているように感じます。人脈作りのtipsはいろんな人がnoteやSNSでも発信しているので、その方達のアドバイスを読んでみると良いと思います!

・自分のやりたいことが本当にCoop留学とマッチしているか今一度確認する
・求人が少ない閑散期(10月〜3月)を考慮して留学のスケジュールを立てる
・人脈作り、コネ作りを積極的に行う

これらが私としてはポイントではないかと思います。
ただ、正直な話、経験や実績を作るまで待ってたら何ヶ月、何年かかるの?と思う気持ちもわかります。それに日本で経験があっても、カナダで経験は無いの?と言われることも珍しくないようで経験があると認められるかどうかもインタビュアーや会社によると思います。どうしろって言うんだ?と思うでしょう。
なので、私個人の意見としては全て自己責任なことくらい分かってるので自分がベストだと思うタイミングで決断して行動すれば良いと思います。そして大事なのが有識者に相談すること、他者の体験談など色々なパターンを知って情報収集して、自分が納得して決断するための材料集めをする。これに尽きると思います。

6.最後に

あまり好意的に受け取られない可能性もありますが、本音ベースで今回の私のCoop留学について記載してみました。
私としては、年齢に上限が無く、誰でも色んなことに挑戦できるプログラムだと感じ、30歳を超えて気軽に留学に挑めて私にとっては良い経験が出来たものになりました。どうせなら英語を学ぶというより、英語で何かを学ぶということをしてみたかったので、苦労もしましたが良い経験になりました。英語で何かを勉強して、何かを得るという経験はとても自信に繋がりました。

私が常々関心を寄せている会社の行動原則に「Take Smart Risks」といって、リスク臆さずに常に挑戦するというのがあるのですが、まさに挑戦することは大事だなと実感しました。特に人として成長したこと、変化したことがいくつかあって、正直その成長の方が勉強の成果よりも自分自身に感動を与えてくれて、言葉では表せられない気持ちを得ました。心境の変化についてはカナダ生活が終わってからまた振り返りのnote記事にしようと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

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