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できるならYMSに挑戦したかった

でも諦めた。
自分の備忘録です。


YMSとは

  • Youth Mobility Schemeの略称

  • 日本とイギリスにおけるワーキングホリデー(ではない)のような制度

  • 18〜30歳が対象

  • 枠が年間1500人のため、抽選制


なぜ諦めたのか

いきなり結論ですが、「貯金がなかった」に尽きます。

私は2022年8月当時29歳から、ワーキングホリデー制度を利用しカナダに滞在していました。
渡航前も渡航中しばらくの間も、「このワーホリが終わったら日本に帰国し、これまでの生活に戻る」と疑いもしませんでした。

ところがある日突然、「やっぱりイギリスに行きたい」という気持ちが頭に降ってきます。


イギリスが好きだ

かねてよりどうしてか好きだったブリティッシュイングリッシュ。
好きな文化、好きなバンドや歌手、好きな俳優、好きな映画、好きな小説、好きなゲーム。

偶然なのか、気づけばイギリスにまつわるものに囲まれていました。
そんな縁から、絶対にイギリスに住まなければという気持ちが湧いてきます。

カナダでの生活を経由して、「自分って海外でも意外と生きていけるんじゃん」と感じたことも大きいです。


どうしてはなからYMSを利用しなかったのか

悔しいかな、そもそもカナダワーホリを計画していた段階では、YMSという候補すら上ってきていなかったように思います。
なのでYMSについてもよく知りませんでした。

相談無料のエージェントに候補地について相談した際、早々にオーストラリアとカナダから絞る段階に移った気がします。
結局カナダを選んだ理由は、「暑いのが苦手だから」。消去法(^_^;)

まあここはどうでもいいとして、カナダのワーホリ半ばで浮かんできた気持ちをどうにかすべく、調査に乗り出します。


調査に動く

そんなある日、「次どこか行きたい国ある?」のような、ワーホリ仲間あるあるの話題を何気なく友人らと話していた時、イギリスを候補に入れている人を2人も見つけました。

何ならすでに前回までにYMSに応募して、落選経験まであるとのこと。
これ幸いと3人で集まり、YMSを含めた今後の話を煮詰めていきます。

ここでようやく、YMSの応募期間や必要諸経費などの詳細を知ることになりました。


悩みの期間

諦めた理由に金銭面を先述しましたが、それでも当初は速攻ギブアップしたわけでもありませんでした。
必要となってくる費用は以下です。

  • YMS申請費用:£259(約48,000円)

  • 英国国民健康保険:1年間£470(約88,000円)×2年間

  • 最低£2,350(約450,000円)程度の資金証明

ざっと見積もって、申請にかかる費用は約70万円
※資金証明の額は申請費用と保険料支払い前のもので良かったはずなので、これは言い過ぎかもしれません

当時でいう次のYMS応募日程は、2023年7月。その時点で私は30歳を迎えていたので、最後のチャンスです。

住みたい都市までも絞り込みました。
どうにかできないか色々と考えました。
今から日本に帰って貯金する? どこかから借りる? それとも意外と用意できたりして?

ぐるぐると色んな感情がうずまきます。


決断

まずネックとなったのは資金証明です。

2023年7月に申し込み、当選した場合。
7月末の結果を受け、8月末までにYMSビザ申請とその支払い(上記すべて)をする必要があります。

そこで資金証明の添付も必要です。
カナダでのワーホリ中は、そこまでの資金を貯められるほどの余裕がありませんでした。

また、YMSビザ申請が承認されてから何ヶ月以内に渡航しなければならないといった制限もあり、帰国後日本で再就職して貯金する、といった期間を設ける隙もほぼありません。

さらに、2年間の英国国民健康保険料
イギリスに住みたいという気持ちはありますが、将来設計などを考えると、2年間イギリスにみっちりいるかと問われれば……その気はありませんでした。
なのに2年間分は先払いしなければならないというのが、なんとなく気が引けました。

その後、「金銭面の問題で当選しても行けないから、応募はやめようと思う」と周囲に共有しました。
「応募だけしてみたら?」と言われ悩みましたが、資金証明が難しいことと、ただでさえ少ない当選枠を埋めてしまっては申し訳ないという理由がストップをかけます。

ぎりぎりまで悩んで、応募はしませんでした

当選したのに行けなかったという後悔と、そもそも応募しなかった後悔はどちらが強く残るんだろう。
そんなことも考えながらの決断でした。


これから

YMSに応募しないままカナダからも帰国し、今のところはYMSについての後悔はありません。

でもやっぱりイギリスに住んでみたい気持ちは変わらないので、また貯金が落ち着いた頃に長めの旅行で訪問し、疑似体験してみたいと考えています。

今はそれが本当に楽しみで、前を向けています。
最近はイギリスに住む方々のnoteを読んで、ニヤける日々です。

北海道出身