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ももいろのきりん(福音館書店)

『ももいろのきりん』
作:中川李枝子/絵:中川宗弥

るるこが作った「キリカ」は、世界一くびが長くて、世界一強くて、世界一走るのが早い、世界一きれいなももいろのきりん。
少女が紙で作ったきりんが動き出し、一緒に遊び始めるわくわくする物語。紙で出来ているので水には弱く、しかし乾けば力持ち。そんな不思議なきりんのキリカとるるこは遊んでいるうちに色鮮やかなクレヨンのなる木がある山を見つけるが、そこにいる動物たちは何故か皆色が褪せていた…。

中川李枝子氏の作品はこれまでも読んできたが、日常から地続きのままファンタジーに踏み込んでいくような自然な描写は本当に魅力的で、子どもの心を掴むものである。キリカとるるこちゃんのやりとりはにぎやかで、動物たちのシーンはちょっぴりドキドキ、最後までわくわくが続くような楽しい物語であった。お絵描きや工作が好きな我が子は、特にるるこちゃんがクレヨンを持つシーンで目を輝かせて聞いていた。

■初めて読み聞かせた年齢:4歳
*本に記載の年齢:4歳〜小学校初級
■読んだきっかけ:借りてきた

□なんとなく評価(最大5)
・わかりやすい言葉づかい:☆☆☆☆☆
・理解しやすい物語:☆☆☆☆☆
・我が子にウケた:☆☆☆☆
・自分が面白かった:☆☆☆
・絵の多さ:☆☆☆☆

3回ほどに分けて寝る前の読み聞かせにちょうどよい長さでした。

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