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ともに森へと足を踏み入れた

コロナ禍の初夏、ジブリ作品を映画館で再上映(しかもお安く!)という素敵な企画がありましたね。Twitterを眺めているとナウシカを見に行ったという人が多かったように思いますが、上映ラインナップの中にはもののけ姫も含まれていて、そのおかげか?ちらほらアシタカの名前を見かけるように。

私自身は、公開当時は小学生ぐらいで話題になってたので連れて行ってもらったものの、それ以来数回ちらっと見たかなぐらいで正直あんまり細かいところを覚えてなく、有名な台詞とか、モロ役の美輪さんの迫力がすごいとか、米良さんのテーマ曲が印象に残ってるかな…ぐらい。

こんないわゆるミリシラな奴が読んでもいいものやらという気持ちもありつつ、いつも多方面で色々仲良くしていただいているかじさんが、もののけ姫の二次創作を書かれるとのことで読ませていただくことに。

字書きの端くれのくせ感想を書くのがあまりにも下手なもので、大したことは書けないんですが、いつも続き楽しみに読ませて頂いているし、完結まであとすこしの応援が少しでも出来たらなぁと、後《四》まで公開されたタイミングで、この感想のようなものを書いています(モタモタしてるうちに先に完結されるかもしれない心配もしつつ・笑)

もののけ姫はもとより、日本史も偏った知識しかなくて殆どまっさらな状態の私に着いていけるのやらという心配をしていたんですが、まず冒頭の神話が飛び込んできて(この始まりが格好いい…!!!!)、つづいて見知らぬ土地ではっと目覚める主人公…、とても好きな物語のはじまり方で、早速ぐいぐいと引き込まれて、気づいたら自分も主人公と一緒に見知らぬ森に足を踏み入れていました。

一応、私も辺境の文字書きなので書き出しっていつも悩むんですけど、こういう格好いい、読んでいて自然と絵が動きだすような文が書けたら良いなって…思うよね…。

私の拙い文字読むより作品を読んで欲しいし、ぼんやりしていた輪郭が読み進めるウチに少しずつ色濃く深くなっていくのを味わって欲しいので、私の好き!ポイントを障り無い程度に。

カムナの登場シーン

見知らぬ地で目覚めた主人公の前に現れた白銀で美しい巨きな山犬・カムナ登場シーンが特にお気に入りです。ヒトならざるモノ(でも対話が出来る程度にはまだ近い不思議な存在)との邂逅。どきどきしますね? 白銀の毛並みさぞ美しいんだろうなぁ...きっともっふもふしていることでしょう…。

カムナに跨がった主人公が風になって、木霊がカラカラちょっと不気味に鳴く(?)深い森を駆けていくのもストーリーが動き出して胸が高鳴るし、ちょっとヒト(主人公)の扱いが雑なところも可愛い!

友の行方が気が気では無い主人公に、案ずるなと応えたカムナ。導かれた先で、道を探す主人公が辿り着く景色がとても楽しみです。

エボシ様!ヤックル!!そして…

後半はエボシやヤックル、もちろんアシタカとサンも登場しますが、エボシ様の佇まいと垣間見える半生…やっぱり格好いい!ヤックルは賢いし可愛いな!!アシタカも勿論格好いい…ときて。

でも一番好きだなぁと思ったのは甲六かもしれない。ヤックルをさん付けするのもお茶目で可愛いし、〝さひめ〟の由来とかその〝さひめ〟に対して彼が抱く思いだとかに、ぐっときました。いい人なんだろうなぁ。

あと、キャラクターたちがその世界で〝生きてる〟ようにうまく書くのって私は苦手なんですが、自生している植物とか、その世界で食べられているモノとかの描写が、テンポ良くかつ、クドくなくするっと頭に入ってくるのがすごいなって思いました…出来るようになりたいな。 


なぁこれは感想なのか???って中身しかか書けなかった(ごめんなさい…)けど、友はどうしているのかとか、サンと主人公がどんなやりとりをして彼が何を見るのかとか、とても、とても楽しみです。

順番が逆だけど最後まで拝読したら、時間を作って原作も見てみようとおもいます…新たな気づきや興奮がきっとあるはずなので。


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