【パッケージの話001:印刷】

まずは印刷ざっくりまとめ。大きく分けて、平版、凸版、凹版、孔版の4つに分けられます。

4大印刷

印刷方法_アートボード 1

印刷方法-02

印刷方法-03

印刷方法-04


オンデマンド印刷とは?


ここには上がってないですが、オンデマンド印刷は「版」がないデジタル印刷のことを言います。紙にもフィルムにも印刷可能ですが、かなり小ロットの場合にしか使いません。1枚から作れる分、単価が高いです。
印刷物は基本的に数が多くなると安くなります。1000個位から値段落ちてくるっていう印刷会社さんが多い気がします。

ちなみに数年前に作った商品で、最初シュリンク(グラビア印刷)で、その後シルクスクリーン印刷になった商品がありました。若干レイアウト変わってますが色や柄のデータは同じ。左がシュリンク(底が透明)、白のエッジが立って隠蔽性が高い右側がシルク(ボトル色は練り込み)。シルクは触った感じ、少し立体感があります。

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多くの紙箱はオフセット印刷ですが、ロットの大きいものはたまにグラビア印刷もあります。最近買ったこれもグラビアっぽい。文字のフチがちょっとギザギザで青インクが泳いだ感じ。

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UVとは?


オフセット印刷の種類で「UVオフセット」や、インクジェットでもUVがあります。あのUVは紫外線のこと。印刷した後すぐ紫外線をあてるとすぐ硬化するインクを使っているのです。乾く時間を待たずに済むので早く印刷できますが、その分ややコスト高。
通常のオフセット印刷はインクが乾くまで少し時間がかかり、紙質によっては色が沈んだり(ドライダウン)します。濃い色を全面的に印刷した場合は、乾いていないインク同士がくっつかないために、印刷の最終工程でコーンスターチを振りかけたりします。一気に何百枚と印刷して紙を積み上げるので、くっつくと大変。雑誌のページなんかでたまにざらっとした手触りがする事がありますが、あれはくっつき防止のコーンスターチなんです。

また、よく知られた話ですが、グラビア印刷はあのグラビアアイドルのグラビアです。昔はアイドルの写真はグラビアで印刷してたんですね。今はほぼオフセット印刷です。

今後注目の水性フレキソ印刷


今注目されているのが「水性フレキソ」。技術が向上して高精細の印刷が可能&水性インクで環境負荷が少ないので、まさにSDGsな印刷。まだまだお高く、ロットがかなり必要ですが、今後増えてきそうです。



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