【課題1:パッケージを巻き戻す】
パッケージを学びたいけど機会がない!そんな学生さんへ、パッケージデザイン に興味があれば、こんな課題に取り組むのはどうでしょう?
私が授業の中でやってる課題をアレンジしたものです。おうちにある箱でできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
用意するもの
未開封の箱(お菓子がベター)画用紙、筆記用具、定規、カッターナイフ、両面テープ。できればカッターマット上でやりましょう。
私は、たまたまスーパーで見つけた「オリゴスマート」を使ってみます。
展開図をつくる
まず箱を、展開図がわかるように開けます。糊付け部分はカッターでなるべくきれいに剥がします。
オリゴスマートは展開したらちょうどA4サイズでした。
展開図にそってカット
この箱をなぞって展開図を紙に書きます。水平垂直はぶれないようにマステで留めて。外形が描けたら折れ線も記入。
描けたらカッターナイフで切り取る。ぺりぺり部分もちゃんとなぞってカットします。
カットの次はスジ入れ。今回はカッターの背でOK。定規を当てて、ここでも水平垂直はぶれないように。糊付け部分には両面テープを貼ります。
箱を組み立てる
続いて箱の組み立て。
最後の面を組み立てる前に、中身を入れてみましょう。オリゴスマートの個包装いろいろあって可愛い!
白い箱ができあがりました!実はこれは、デザイン発注の際に箱形状の見本として渡される「白メカ」と呼ばれる箱。デザインが生まれる前に巻き戻したということです。
せっかくなんで、ぺりぺりもめくってみましょう。
ぺりぺりの形状も各社いろいろ創意工夫がされています。
オリエンシートを作る
さてここでは終わりません。箱形状は巻き戻しましたが、それだけではデザイン発注はできません。実際の商品からデザイン発注の「オリエンシート」を作ってみます。項目に従って、パッケージの中に書かれている文言を全部書き出します。
パッケージを見ながら、こんな感じで全部書き出します。
ターゲットや、商品開発の経緯、デザインイメージなどは自分で考えて書いてみてください。どういった言葉で伝えたらこのデザインが生まれてくるか、このデザインで何を言いたいのかを読み取ります。
実際のオリエンシートはもっと様々な情報がありますが、要はこういった言葉の資料からイメージを膨らませてデザインを考えていくんですね。言いたいことの優先順位を整理してデザインする。裏面のデザインは更に決まりごとが多く、複雑なのがわかりますね。
このオリエンシートと、白メカが揃って課題完成です!
デザイナーはここが出発点。デザインを発注する立場になったらこれを自ら作らないといけません。どちらにしても、文章や言葉の使い方、読解力、理解力も大事です!お疲れさまでした。
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