午前二時のエンジェル(かの香織)

前回の東京マーブルに引き続き、ちょっと都会感のあるネタを。
1995年の曲です。はるか昔になってしまいましたね・・

あ、公式のリンクがないのでそれぞれに検索してください(笑)。
聞いて損はしないと思います。

もともとこういう曲調も好きなんですよね。
少し気だるい感じのリズムにキラキラと歌詞が乗って、
癖は少しあるかもしれませんが、ストレートなボーカルが乗ってくる。

関係がうまくいかなくなりそうなカレのところへ、
まだ間に合う、と
真夜中にタクシーを飛ばして会いに行く。
市街地や高速道路を走るシーンが、
スローモーションのように切り取られます。

夜景が流れる「ヒカリの街」。
そのサビの中で繰り返される、「あなたがすき」。

個人的に「すき」の抑揚がメロディの抑揚と違うのが
本当は許せない筈なんですが(笑)、
それ以上に歌詞に載せた気持ちとメロディや、
歌が、勝ってしまいますね。

スマホのない時代のお話です。
姿を見たいと思えば会うしかなくて、明日の朝までは待てなくて。
タクシーに乗って会いに行くのだって、イマドキなら尚更、
ありえないお話なのかもしれません。

当時としても「おとぎ話」かもしれないですね。
でも、歌にはそういうファンタジーがあるべきかな、
とも思うのです。
普段のあることをそのまま書き連ねるだけじゃなくて、
愚痴や文句や汚い言葉を吐き出す一方じゃなくて、
とはいえ、夢だ希望だと上っ面を語るだけじゃなくて。

上手にファンタジーを語りたいものです。
昔語りじゃなくて、今の作り手として。

次はもう一曲、高速道路ネタを(笑)。
昔の曲まで手を広げるとキリがないですね。
まあ書き続けることが当面の目的なので、思いつくままに。
それではまたいずれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?