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『窓ぎわのトットちゃん』非公認アンバサダー

映画化される、という第一報が入った時から、待ちに待っていた公開日。
12月8日に初日を合わせてきたことから、これは、きちんと徹子さんの思いを汲み取ってくれる映画である、と確信していた。そして、そのとおりの作品になっていた。
小学生だったわたしが、毎晩母の読み聞かせを楽しみにしていた頃から40年の月日を経て、色と音のついたトットちゃんの世界に、出会い直すことができた。


松下奈緒さんと山本耕史さんの朝さんと守綱さんのドラマも、本当に完成度が高くて、当時としては、とてもハイカラな洋風の生活だったんだろうなあと思っていたけれど、アニメの朝食風景も素敵だった。なんてったって、あのパンを焼くトースター✨あんなの、見たことない(⌯'ᵕ'⌯)´- お2人の恋人時代もドラマで見たけれど、ところどころで美男美女のᯒᯎ″❤︎ᯒᯎ″❤︎なのが伝わる描写があって、にまにました。

海のものと山のもののお弁当の時間も、原作だけでもウキウキとした気持ちになって、それはずっと色褪せなかったのだけれど、映画の竹輪の煮物のほかほかとして美味しそうなことといったら!

わたしは、図書の時間にトットちゃんの話をするとき、必ずといっていいほど、「よく噛めよたべものを♪♪」の歌をうたうのだけれど、
ピアノ伴奏で、子どもたちの大合唱で、あの歌を聴くことができる日がくるなんて!もう、ここだけでも感動して泣いてしまった。このあと、こんなあたたかなお昼の時間が奪われてしまうことも、わかっているから、それも相まって涙が止まらなくて、マスクの中に池ができそうだった。

リトミックも、子どもを通わせた幼稚園でも主軸にしていたけれど、音楽と子どもの感覚を大切にして、響かせていくこと、改めて素敵だと思った。

教育の仕事についてから、何度かしっかり読み直したけれど、小林宗作先生のあたたかさ、素晴らしさ、先見の明に毎回心を打たれる。

「みんないっしょにやるんだよ」
「きみは、本当は、いいこなんだよ」

ノーマライゼーションという言葉もないときに
区別、差別しないで、ありのままで
いられる状況を心をくだいて作りあげる。

自分で時間割を決める。

すぐにダメだと言わない。
子どもの気持ちに寄り添う。
電車が運ばれるとこ、子どもの頃、すごく私も見てみたいと思ってた。学校にお泊まりして、
夜中に見るなんて、どれだけあの子たち、ワクワクしただろう。

トットちゃんの話を黙って4時間?も聞き続けるなんて、親になった後だと、それがどんなに困難なことか、よくわかる。
ちょっと待っててね、で、切り上げさせてしまうこと、なかったとは言えない己を思う。。

コンプレックスを持たないように、
頑張ったご褒美の野菜を持って帰って、おうちの人に、また褒められながら食べる大根のお味噌汁は、どんなに美味しかったことだろう。

ひよこのビジュアル、可愛すぎ\(  ♡-♡ )/
でも、だからこそ、命がなくなってしまった亡骸と、小屋の描写のせつなさが際立った。


そして、やすあきちゃん。
徹子さんに大きな影響を与えたやすあきちゃん。テレビジョンの世界で、唯一無二の存在におなりになってますよ、、
木登りの、ハラハラするシーンは、原作以上にハラハラした。脚立のぐらつきとか。

いつも真っ白のままのシャツが、初めて泥だらけにして帰ってきた日の、おかあさまの姿も、涙なくして見られませんでした。

守綱さんの矜恃と『アンクルトムの小屋』も素晴らしかった。小栗旬くんのいい声もあって、特に印象的なシーンになった。魂まで売り渡すことは、できない。人の内心にまで踏み込むことは、何者もできない。

このあと指揮棒のように日の丸を振って、そしていつ帰るとも分からずシベリアに行ってしまうのだと思うと、

そして、こんなに素敵なドレスで美しく過ごしていた朝さんが、親戚でもなんでもない人の小屋で0から生活を作り上げていくことを思うと

また泣けた。

『トットちゃんの15つぶのだいず』も新刊で買って、図書室で読み聞かせするんだけど、

『続 窓ぎわのトットちゃん』に書かれていた
「ねむくてさむくておなかがすいた」と言っていただけで、大人の男の人に「泣くな💢」と
怒鳴られたところで、泣けて仕方なかったことも、必ず子どもたちに話している。

子どもがおなかを空かせている状況にしているのは大人だし、

それを怒鳴るなんて、どんな地獄絵図だよ、と思う。そして、今も、そんな子がいる。

この絵本の紹介をしたあとは、次々に子どもたちは手にして、今度は自分で読んでいる。
給食にも出てくる煎り大豆。あれだけで、1日を過ごすなんて、と皆一様に驚く。こんなことに、もう決してしてはいけないと思う。

トットちゃんの目から見た戦争。
いつも切符🎫を切ってくれていた駅員さんがいなくなる。
足のないひと、目がつぶれた人がいる。
(空っぽかもしれない、石ころしか入っていないかもしれない)白い箱を抱いて泣く、家族を喪った人がいる。
建物疎開で家が壊される。

そして、大切な学校が燃える。

それでも、絶対的な絶望の中でも、希望を持つ言葉と背中を持つ存在が、確かにいた。

アニメーションのカタチにして、今の子どもたちや、若いひとたちにも届きやすいカタチにして、作品に新たな🌱いのちを吹き込んでくださった、監督、スタッフ、キャストのみなさま、本当にありがとうございます。

これからも、勝手に、全力で、『窓ぎわのトットちゃん』を推していきます。as非公認アンバサダー←

テレ朝で「トットちゃん!」の全話再放送希望~✨✨

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