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濱野京子 『シタマチ・レイクサイド・ロード』


創作するのに必須のものは何か、が描かれている。同じ表現することが好きな者の中でも、創作することが好き、表現することが好き、より整えていくことが好き、とそれぞれ細分化されることを言語化、物語化したものって、これまでなかったんじゃないかな。

ところどころの設定で、自然に世の中や社会の日常に潜む陰や違和感を丁寧に掬い取っているところに、濱野京子さんの軸を感じる。

青春&ラブストーリーを欲しがちな高学年の子や中高生に、ぜひ薦めたい。濱野さんの作品を読んで丸木美術館を訪れたことがあるが、この作品を読んだ後も、文學散歩がしたくなる。

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