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好きを続けてこだわって

 ゲームをやることはやるのだが実はほとんどやらない、いわゆる見ているだけのジャンルの一つに格闘技ゲームがある。

そんな格闘技ゲームの世界大会EVOが昨日までラスベガスで開催されていた。ゲームの世界大会って何をと思うかもしれないが、一つのゲームに対しての参加者はなんと500人以上、多いものだと2000人以上にもなる。ちなみにこのEVOという大会では各選手の参加費の一部がそのまま賞金につながり優勝すると100万前後もらえる。もちろん参加者が多いほど増えるのは言うまでもない。

続いてどの種目がEVOに採用されるかは毎年異なる。シリーズの最新作だったり人気を考慮してだったりと様々だ。今年のメインで開催された種目は以下の通り。

・ストリートファイターⅤ(5)
・ギルティギア イグザード レヴ 2
・大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U
・大乱闘スマッシュブラザーズDX
・インジャスティス2
・ブレイブルー セントラルフィクション
・鉄拳7 フェイテッド リトリビューション
・ザ・キング・オブ・ファイターズ14
・アルティメットマーヴルバーサスカプコン3

知っているものから知らない物までいろいろあると思う。ギルティギアやブレイブルーはアリカという日本の会社が作った格闘技ゲームでストリートファイターよりもスピード感やコンボの数が熱い。インジャスティス2は日本でもすごく超マイナーな部類の作品ですが、ざっくりいうとスーパーマンやバットマンがといったマーブルコミックの主役たちが戦う格闘ゲームである。後この中のラインナップでスマッシュブラザーズが浮いていると思われるかもしれませんが、スマッシュブラザーズは格闘ゲームです。今年の決勝はディディーコングとベヨネッタ(SEGAからのゲスト参戦キャラクター)という戦いだったのですが非常に熱かったので参考も兼ねて載せておきます。皆でわいわいやっていたあの頃と動きとどこか違う格闘ゲームとしてのスマブラが伝わればなと思います。


さてそんな中、最終日の ストリートファイターⅤ(5)の決勝があまりに劇的な展開だった。決勝はアメリカのPunk選手と日本のときど選手。結果だけで言えばときど選手が勝ったのだがその過程がすごい。まずPunk選手自体が初戦から一度も1本も落とさずにここまで来たというマシーンのようなコンピュータのようなそんな存在だった。事実ベスト8から始まったこの日の戦いでは決勝まで残ったトッププレーヤー達に対してセットカウント3-0という圧倒的な力でここまで来た。対してときど選手は前日にPunk選手に負けてその上で決勝までやってきた(※)。

決勝戦はPunk選手は1戦勝てば良いだけだったが対してときど選手は2戦連続で勝たなければならなかった(※)。ここまでの過程からも分かるように本当に絶望的な序盤だった。プロゲーマーさえも驚かされるPunk選手の超反応がときど選手を苦しめていた。しかしそこからがすごい、相手の超反応を見越しての戦略やわずかな隙をつき相手の体力を削っていった。

終わってしまえばスコアは3-1、3-0というスコアではあったがスコア以上に中身が本当に凄い。文字と自分の知識不足でこのすごさを伝えるのが非常に難しいのだがそれでも伝わってくれればなと思う。特に実況や解説をしている方々の興奮を見ればこの偉業がどんだけすごいのかが伝わるだろう。

海外実況フル版

日本語実況1(リセット前)


日本語実況2(リセット後)


ちなみにときど選手は東大卒のプロゲーマーとして「東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない」といった本も出されていたりする。この熱い情熱の原点を少し読みたくなった。


※補足 EVOでは2回負けて敗退となるダブルイリミネーション方式を採用している。


#日記 #エッセイ #EVO #EVO2017 #ゲーム #この興奮が来年EVOJAPANとして日本にやってきます

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