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大人の教養としてのアート入門 -スマート新書を読む -

noteでは新しい企画として「スマート新書」というのを立ち上げました。

「スマート新書」とはyoutubeのようにさっと読めるように工夫された新書でスマートフォンと同じサイズ、そしてページ数も通常の新書よりもかなり少なく100ページ前後なのが大きな特徴になっています。

そんな「スマート新書」シリーズですが、実はkindle の読み放題サービス kindle unlimitedのサービスの対象になっているということを今日知りました。

この間書いた通り3ヶ月99円セールで加入した手前これはせっかくのチャンスと思い、何冊か読んでみようと考えました。

ということで今回読んでみた本がこちらです。

この本では教養としてのアートの知識を簡単ながらも得ることのできる本で、ページ数も93ページと一般的な書籍からしてもかなり短いものになっています。

内容としては西洋芸術のピークにあたる印象派を大きな基準とし、印象派に至るまでの歴史や印象派の何がすごいのかがまず書かれます。

そしてそこから現代のアートへの変遷、そして日本美術にもたらした影響などアートの歴史が体系的にそして分かりやすく書かれていました。

この体系的に書かれているのがポイントでここに至るまでの経緯やその後どのようにして考え方が変わっていったのかがとても読み応えがあり面白かったです。

また日本美術について書かれているのも面白く歴史を振り返り、とりわけ絵画の作品に絞った話になりますがどのように日本の絵画文化は変わっていったのかがとても興味深く書かれていました。

ただこの本で気になったのはページ数が少ないゆえに読みやすさはあるものの歴史を振り返るにしては少々駆け足すぎたように感じました。ただこの駆け足というのはこの本の魅力でもあります。

現代社会において一つ一つのコンテンツに対して消費する時間は限られ、より密度の濃く時間の短いものが求められているように感じます。特に今回は教養としてのアートの知識です。がっつりと学ぶというよりは簡単で良いから学びたいという方向けに書かれた本です。

それを考慮するとこの駆け足ぐらいは気持ちの良いものになります。ここから興味があれば深く学んでいき、実際の美術館にも足を運ぶいい機会になれば良いのです。

「読むyoutube」と書くとなんだかscraivのようなサービスを思い起こされますが、この「スマート新書」というシリーズはまさにそれでもし書籍として購入していれば「気軽に取れる読むyoutube作品」となり大きな魅力になります。

また電子書籍としても非常に読みやすいもので、kindleには読み終わるための目安時間が表示されますがこれが初めから読んだにもかかわらず30分程度で終わるというのは通勤片道分のような気持ちです。

通勤片道分でアート(主に絵画)の知識がざっくりと得られることができる。この本の一番の魅力はそこです。自分のように美術館にはいくつか巡っているものの改めてアートについて知りたい、もしくはこの本のタイトルにあるとおり教養としてアートの知識が知りたいという方におすすめの1冊です。

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