20200704過去の痛い日記・完結編

過去の痛い日記シリーズ完結編です。
過去日記を読んでない方は↓

https://note.com/migmig0916/n/n9dcc4eba7c0a

さて、手術も無事に終わり、抜糸までの1週間。
相変わらずベッドの上生活者なのだけど、
骨折に伴う痛みは軽くなっていた。
通常の痛み止めだけでなんとか耐えられるようになっていた。
それでも偶に激痛が襲ってくることもあったが、
特別仕様の痛み止めを服用しなくても乗り越えられる。

意外と思われる方も居ると思うが、
ギプスで固定されていない。
手術後の抜糸が終わるまで、
その部分を消毒(化膿止め)するためにだ。
もちろん、服用薬で抗生物質もあるのだけどね。

さて、ようやく抜糸の日が来た。
ビックリしたのだが、抜糸はベッドの上でだった。
てっきり診察室とかでするのかと思っていたから、
え?マジっすか?って先生に言っちゃったよw
ま、心配する事も無く、抜糸は痛くもなんともなくするりするりと終わってゆく。
抜糸後、先生が手術跡を確認し、
「明日、ギプスをするから、そうなったら車椅子使っても良いよ」
と、言われた。
やった!!ようやく移動できる!!って喜びもつかの間・・・
「でも、足は地面に着けちゃダメだから、車椅子を使いたい時には看護師を呼んでね」
とのこと。
まあそれでも今までの窮屈さを考えれば全然嬉しい。

で、翌日。
再度先生が手術跡と抜糸跡を診察し、ギプス固定となった。
あ、もちろん、コレもベッド上でのことだ。
キプスを巻き終え、硬化に1日必要とのこと。
硬化自体は1時間もかからず固まるらしいのだけど、
それは表面上のことだけらしくて、中まできちんと硬化するのに十数時間必要らしい。
で、時間も時間なので、夜中になっちゃうから、車椅子使用は明日までお預け。

翌日、はれて車椅子OKになるのだが、
その前に大イベントが控えている・・・
そう、尿道に通してある管を抜くことだ・・・
こんなん、絶対に痛いに決まってるやん。
想像しただけで痛くなるほどだよ。
で、看護師さんが来まして、
「これからこの管を抜きますが、痛くないのでリラックスしてください。
変に力を入れられると途中で引っかかったりして、余計に痛くなりますよ?」
って言われた。
おい、ちょっとマテ。
日本語おかしくないか?
痛くないと言っておきながら、「余計に痛くなる」はおかしいだろ?
ちょっと痛いけど、から繋がるのならばわかるのだけどさ・・・
とか考えているうちに用意がなされ、看護師さんから「抜きますよ、はい、力抜いて・・・」
と言われたから、深呼吸後、ふぅ、と溜息と共に脱力した瞬間!
尿道に激痛が走る!!
はい、終わり~。
って言われても激痛激痛なのだ。
「〇〇さん(看護師さんの名前)、痛くないって言ったよね?もっの凄く痛いんすけど?」
って言ったら「最初に痛いって言うと力入るからね。でも我慢我慢。すぐ治まるから」
とのこと。まぁ確かにそうだわな。最初から痛いって言われたら、力入ってもっと痛かったのだろう。
で、その後、車椅子がベッド横に置かれ、乗り移るための練習をした。
右足はまだ地面に着けちゃいけないので、看護師さんの介助無しでは乗り移れない。
ま、ぶっちゃけ、2~3回目でひとりで出来るようになるのだけどねw
コツさえわかれば簡単なのでw

久々に色々と違う景色を楽しんだ。
羽を手に入れたような気持だった。
自由に動けることの嬉しさ、素晴らしい!!
と、同時に、車椅子の不便さも理解した。
曲がり角での出会い頭、こちらは急に止まれないし避けられない。
食後の時間など、通路にワゴンがあると、人と人なら普通に通れる間でも、
車椅子と人だとすれ違う事が出来ない。

今迄当たり前だったことが、当たり前ではなくなったときに初めて気付くことが多々あった。
意識改革というか何と言うか、兎に角、貴重な経験をしたお陰で、
退院後してから十数年経った今でも、車椅子や松葉づえなど、楽に移動出来ない方を見ると、
声を掛けるようになった。介護者が居る場合は声掛けしないが、
あきらかに一人の場合、何かお手伝いしましょうか?と声を掛けるようになった。

その後、ギプスが外されるまでの2週間ほどの入院を経て退院となったのだが、
正直、しなくても良い経験をした。だけど同時に、大切な事を学んだ。
自分の人生において、この経験が役立つことがあったのだから、
俺の骨折も、俺の中では必要な事だったのかもしれない。
と、この日記を書きながら思う俺なのでした。

後語り
ちなみに、手術後の大きい方のトイレは、
ダメ!!って言われていたけど、看護師さんの居ない時を見計らって、
部屋にあるトイレまで片足立ちとケンケンで移動してましたw
幾度となく見付かっては注意されていたけど、
その度に「ベッドの上での大は絶対に嫌だ!!」と言っていましたwww

以上、長きにわたりお読みくださった方々、ありがとうございました<(_ _)>

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