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20201203Mリーグ

今日は麻雀のことを書きます。

今日のMリーグですが、
第一試合ももちろん見応え充分な面白さだったのですけど、
第二試合が本当に凄かった。

高打点の応酬の殴り合いっていうよりは、
ギリギリで耐え忍んで逆転を狙うって感じの展開で。

特に南2局。
ラス目の多井隆晴プロが相手の聴牌に対して我慢して降りたところ。
親番は払う点数も多くなるが上がった時の点数も大きくなる。
だから勝負を賭けるなら親番なのだけど、
それを我慢して振込むことを回避するために手を崩した。
個人戦ではないし、一発勝負でもないチームとしてのリーグ戦だからの打ち回し方。
でも、勝負出来る程の手格好ではなかったから降りた。
聴牌だけでもしておけば、もう一度親番なのだけど、
今振込むリスクよりは、残り2局で逆転するという気構えであったのだろう。

南4局。オーラス。
最高の場面はココだった。
終盤、全員が全員、逆転する若しくは着順を上げるための条件を満たす手を作り上げた。
多井隆晴プロも鳴けばすんなり聴牌出来たのだけど、それでは点数が足りないと、
ひと牌ひと牌、自模る手にチカラが入る。
ギリギリギリと音が聞こえるくらいのチカラが入る。
そして門前で聴牌を入れる。

その数巡前、瀬戸熊直樹プロからリーチが飛んできていた。
危険な牌を必死に通す多井隆晴プロ。

トップ目の園田賢プロは瀬戸熊直樹プロのリーチに対して降りていた。

ラス親の石橋伸洋プロも聴牌、そしてリーチ。

園田賢プロは自摸の良さで、降りから一転、攻撃に出る。
多井隆晴プロの捨て牌を鳴いて聴牌を入れる。

4人、全員が全員、聴牌したのだ。

あとはめくり合い。
誰が自摸上がるのか、はたまた放銃か・・・

次巡、園田賢プロが八萬を自模ってきた。
それは、もしも園田賢プロの鳴きが入っていなければ、
多井隆晴プロが自摸って上がっていた牌。
しかし、八萬は園田賢プロの上がり牌でもあった。

勝負は決した。

親番でも残りの局に賭けた多井隆晴プロは無念の4着。
オーラスで逆転手を仕上げた瀬戸熊直樹プロは惜しい3着。
ラス親で上がり続ければトップも悠々狙えた石橋伸洋プロは2着。
最後の最後に攻撃に打って出てしっかり成果を挙げた園田賢プロが1着。

麻雀を観戦するのは元々大好きだが、
こんなにも興奮し熱くなったのは久々である。

やはり麻雀は面白い。
実力も運も必要なゲームだからこそ、面白い。

俺はこれからも「いちファン」として、Mリーグを応援していくし、
麻雀を辞める事はないだろう。

早く、麻雀=博打という概念が消え去って、囲碁や将棋と同じような、
思考ゲームであると広く認識されることを願う。

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