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20201212久々の夢日記

上も下も右も左も分からない。
真っ暗闇だ。
何故俺はココに居るのか。
思い出せない。

身体がふわふわと浮いているような感覚だ。
目を閉じているのか開けているのか、それすらも分からない。
カッと目を見開いて周りを見てみる。
どんなに目を凝らして見ようとも、暗闇が見えるだけだ。

「なんだココは・・・」
ぽつりと呟いた瞬間、足元に向かってチカラが入る。
「えっ?」
と思った瞬間、俺は立っていた。
暗闇の中、確かに立っている。
足元には床なのか地面なのかは判らないが、
確かに足が着き、立っている。

恐る恐る「地面」を触ってみる。
固く、そしてひんやりとした感覚だ。
どうやら凸凹もなくツルッとした場所らしい。

しゃがみ込み、足の周りを触ってみる。
それなりには広さがあるようだ。
跪き、そして四つん這いとなり、
自分の前の方を触りながら、ゆっくりと這っていく。
横も「地面」はあるようだが、闇雲にあちらこちらと移動してもどうしようもない。
ただ前へ前へを這っていく。

どれくらい這ってきたのだろう。
結構な時間と距離を移動したつもりなのだが、
終わりらしきものは何もなく、
最初と同じ、ただ暗闇の空間があるだけだ。

「疲れたな・・・」
膝も痛いし、何も見えてはいないのだが、目も疲れたような重たい感じだ。
「ふぅ」
と、一つ溜息を吐き、ゴロリと寝そべった。

と、上に「点」が見える。
さっきまでは無かった・・・、いや、気付けなかった。
四つん這いで只管前へとしか集中していなかったからだ。
立ち上がり、「点」へ手を伸ばしてみるが、触れない。
いや、正しくは「届いていない」のだ。
手は空を切り、遙か上空にその「点」はあるらしい。
しかし残念ながら上へと移動する手段を持ち合わせていない。
かるくジャンプしてみるが、とても届きそうもない。
いや、判らないと言うのが正しい表現だ。
なにせ、比べる物が無いのだから、物凄い上空なのか、ちょっと上くらいなのか、見当も付かない。

仰向けに寝転び、「点」を凝視したまま、左右へ手探りで移動してみる。
少なくとも自分の身体5つ分以上の広さはあるようだ。
さっきまでは広さが分からなかったから、思い切りジャンプすることも出来ずにいたのだが、
今は前後左右の広さがある程度は理解出来ている。
意を決して思いっ切りジャンプしてみる。
そう、垂直飛びをする要領で、だ。

次の瞬間、俺の身体は「点」に向かって物凄い勢いで飛んでいた。
ウルトラマンにでもなったような気分なのだが、
こんなに飛び上がれることが不思議だと、案外冷静に考えていた。
そして「点」はやがて「円」と呼べるくらいの大きさに見えていた。
どれくらい飛んでいるのか分からないが、「円」は徐々に大きくなっていく。
つまり、近づいていることに間違いはないらしい。

「円」は白く、そして大きくなってくるのだが、
それが光っているわけではないようだ。
眩しさを感じる事は出来ない。
真っ黒の紙の上に白いインクで円を描いただけ、そんな感じなのだ。
不思議だと思いながらも、あの「円」に到達できれば何かしら変化が起こるのではないだろうか。
そう考えながら「円」に向かって飛んでいく。
風を切る音も風圧も何も感じないまま。

~続きます~

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