プレイバック/官能習作・ショートショート
片足だけがひざ頭をあらわにしたニーハイの先に、パステルピンクの下着が引っ掛かり、
めくれたタータンチェックの裾がどうしようもなく動いてしまう腰と共に乱れ、緻密な肌の緊張の中にリズミを刻む膨脹するタクトが描く、官能のオーケストラ。
重力に逆らわんばかりに溢れだすあらわな膨らみの先の突起を、甘く味わおうとうごめく舌のシンバルが生み出す振動に導かれ、歓喜のソプラノがフィナーレの絶頂を迎えようとしたその時…
野暮なエンジン音のバイブレーションが水をさした…
「お母さん帰って来たよ。」
「ちょっと待って…もうすぐなの。やめないで・・・」
アレグロの変調に深い息をつきながら、とまらない震えの膨らみの上の、白い制服のブラウスのボタンを閉じる長い指。
……
若い頃は無鉄砲でんな 笑
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