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【婆ちゃんもアプリ作る】第18回目参加 startup weekend多摩

startup weekendとは、週末3日間で行われる起業体験イベント。金曜の夜に集まり、「俺にはこんなアイデアがある!」って参加者の前で叫び、チームを作る。できたチームによって、土曜の朝から日曜の昼過ぎまで、アイデアを形にしていく。

・アイデアは誰の課題を解決するものなのか
・アイデアはどういったものなのか(具体的に説明。実物を用意できるか)
・アイデアはどのようにして売るか、どうやって利益を作るか

こんなイベントに2年前に出会って。気がついたら18回参加している
・北海道 : 6回
・東北 : 1回
・関東 : 2回
・北陸 : 2回
・東海 : 1回
・関西 : 1回
・中国 : 1回
・四国(1回。ゲストなのでノーカン)
・九州 : 3回

そして今回が初めての東京開催への参加。
なんか東京って強そうじゃん、すごそうじゃん。東京のstartup weekendってどんな感じなんだろうなー。ってずっと気になってて参加することにした。

まず、1分ピッチの段階から違った。演技し始める人がいたり、1枚の紙をルービックキューブみたいにクルクル回して説明する人がいたり。海外の高校に通ってる尖った学生起業家がいたり。なんかみんなやばそう。これ、頑張らないと埋もれるなーって気持ちになった。ここでスイッチが入って3日間頑張ろうって。

そんなわけで、ぼくはこんなピッチをしてみた

結論、たくさんシールを貼ってもらえた。このシールは、共感するアイデアに貼られたもの。参加者が50人いて。ピッチした数が30に近いと考えると大したものだなと。

ちなみに、このピッチをした背景はぼくの経験からある。ぼくは、4/1から新卒2年目になっちゃう社会人。去年夏からアプリ開発をしてるが、経験がない。けど、なんとか、どうにかなってはいる。どうにかできているのは、chatgptのおかげと言っても過言ではない。困ったことがあったら、先輩ではなく、chatgptに聞く。もちろん先輩に聞く必要があることもあるが、chatgptが大体は解決してくれる。何がしたいか。どこが悪いかの言語化さえできれば、コードについての詳しい翻訳はchatgptがやってくれる。既存の翻訳機だってそうだ。まずは、自分が話したい言葉を考える。それを英語に翻訳するにはどうしたら良いかを考える。こんな感じ。
あとは、普段のstartup weekendでweb開発することがあるが、ソースコードの8割はchatgptが書いてくれる。あれ?アプリを作るために必要なのってそんなにないのでは。アプリを作るために「最低限」必要なものがあれば、誰でも作れる世界が来るのではないかって。そう思ってこのピッチをした。

そんなわけで、7人チームができた

初日イベントが終わったあとは、サイゼリアでご飯を食べながらおしゃべり。各自の特技を聞く。もはや驚かないけど、今回のチームも個性的な人が多い。もうお喋りが楽しくて仕方がない。ただ、個性が強くて優秀な人たちが集まった。リーダーはぼく。この人たちをどうやってチームとして成り立たせていくか。人数が多いと難しいこともあるからね。これもまた大きな挑戦だなーと思いながら1日目が終わった。

2日目に入る前にちょっとだけ準備。主にぼくが感じた仮説が本当かどうか。ユーザーの声が聞けるようにアンケートを作成。そして、チームメンバーにサービスを作ったら売れそうなターゲットがいたので、検証。chatgptを使ってどのようにしたらアプリができるのか。障壁はどこにあるのか。2日目の動き方は決まった。

いい感じ!そう思っていたら、帰り道にチームメイトから1通のLINEが

どうやら似たサービスがあるらしく。どうしましょうと。

なるほどな、、、
ただ、中身を見ないで諦めるわけにもいかないし、競合があるというのはそこを狙う価値があるということになるから、引き続き調査。

ちなみに、中身見てみたらなんとこんなものが出てきた。

「これ作ってー!!」って文章書いたら、アプリ作ってくれちゃうツール。こんなものあるのかと。びっくりした

そうなると、自分が考えてた
1.chatgptにコード生成してもらう
2.コードをどのように扱うかを、未経験の人にもわかりやすくする

といったことをする必要がなくなる。だって、gptengineerを使えばいいんだから。

けれど、気になることとすれば

・GPTEngineerで本当にアプリかけるようになるのか
・こんなに便利なGPTEngineer。なんで知らなかったのか

とか。そうなると、まずは認知度を知るためのヒアリングをする。そして、ターゲットになる人に使ってもらう。
そんなわけで、2日目については、未経験でアプリを書きたいと思ってる人にGPTEngineerを触ってもらう。その他の人は、GPTEngineerについて調べてもらう。あとは、ヒアリング、アンケート準備。こんな感じで進んだ。

GPTEngineerを触ってもらったところ。「すげー」となりつつ、良くない点も見つかった。
GPTEngineerは、「ここ直してほしいな」ってところが出てきたら随時プロンプトを投稿してアプリが修正される感じ。しかし、プロンプトを投げてもうまくいかないことがあるらしい。

「ボタンの色がなかなかうまく変えれない」

「モジュールの位置がおもってる位置にいかない」

言語化しようとおもっても、わかりやすく伝えようと思っても。直感的に指示できるというか、理解できた方が良い。そんなことができる手段ないかなって。考えてみた。
あれ?そういえば、NoCodeって直感でアプリ作れたよな。プログラミングスキルがなくてもある程度良い感じのデザインが作れる。パワポ作ってる感じで出来ちゃう。
あ!もしかしたらこれなのか。

gptengineer + Nocode

これで未経験の人もアプリが書けるようになる。チームでターゲットになる人にも見せてみた。「これなら作れそう!いいじゃん!」って。作り上げるべきものが決まった。

めちゃくちゃ順調ではと思った矢先、チームのうちの2人が抜けるとのこと。どうやら新しいチームでやりたいってことだったので。5人チームになった。強力な人2人はいなくなったけど、大丈夫だ。やることは変わらないので、進めていく。

2日目の午後は、ピッチ資料作る人と、MVP作り上げる人で別れる。3日目は検証に集中できたらということで進めていく。5人チームだったので、2人ずつに分ける。自分は両方のチームを見つつ。とはいっても、みんな優秀だから、自分は特にやることがなかった。素晴らしかった。しかもみんな学生。まさかのぼくが最年長。負けてられないね。まだまだ頑張らないとだ。

そんな感じで2日目終了。ちなみに会場は八王子。実家は横浜なので帰れなくはない。ただ、往復で2,000円するっていうのと、帰るのがめんどくさいってので泊まることにした。24時間営業してる銭湯があるみたいで、そこにいくことに。なかなかに面白かった。ちょっとした非日常でした。

3日目。検証しまくれば。。。なんて思っていたが、2日目に終わらなかったものがあるのでそれをやる。資料の微調整とMVP作り。これでいい感じだ。って思っても、みんなで確認し合うと気になるところがあるので、それを直す。これを何度か繰り返した。そんなわけでお昼前に完成した。もうちょっと早く出来たら、MVPをいろんな人に見てもらえたなー。なんて思いつつ、直すべきところは修正すべき。けど、直す時間をかけるほど、見せる時間が減る。塩梅が難しい。

ちなみに、MVPはこちらから

あと、3日目に会場入りしたタイミングで、1人入ってきた。このチーム面白そうって。あとは、自身が持ってたことをやりたい気持ちもあったみたい。それを聞いてよぎった。「あれ?このチームでやることなかったら、その方のやりたいこと実現するために、残り数時間でどこまでいけるか挑んでも良いんじゃね。」って。とはいいつつ、身勝手なタイミングでチームを離れるわけにもいかない。ある程度出来上がって、もうやることないね。俺いなくても大丈夫だ。任せた!ってなったら抜けれる。チームリーダー的な感じで動いていて、ピッチ資料とMVPの方向性は示していたから、途中でいなくなったら「どういう感じでやればいいんだ」ってなる。そういう意味でも、ピッチ資料、MVPを作り上げたかったが難しかった。結局、チームに入ってきてくれた方には申し訳ないが、「救世主」になってもらった。1人加わるとスピードが上がる。サクサク進んだ。本当に助かった。

そんなこんなでピッチ資料、MVPが出来上がった。同時並行で、MVPのフィードバックをもらうためのアンケートを作ってたのでそれを配布。残り2時間ちょっと。ピッチ練習組とヒアリングする組で別れる。自分は外に出てみた。八王子ではイベントをやってる。そこを狙ってみた。ただ、そもそもアプリを作りたそうな人がこの中にはいなかった。次。

そんなわけで。とあるところで、ヒアリングしようとしたら、逆に声をかけてくれた。「よかったらアンケート協力してほしい」って。5種類のお酒があるから、飲み比べして評価してほしいとのこと。なるほど!お酒は飲めるし、返報性の原理とか相手も協力してくれるかもしれないし。お酒を飲む。美味しい。アンケートに答える。終わり。こっちの番だ。と思って聞いてみたが

「インスタのDMに送ってください」

え。。まぁそういうものなのか。とりあえず言われたところに送った。ちなみにまだ既読すらついてない。
こう考えても、もっと検証の時間を用意しないと。それとも声をもっとかけていかないと。いやぁ。難しい。

そんなわけでピッチ時間が近づいてきた。ピッチの順番は最後。チームは全部で9チーム。どこのチームも面白い。人数分のペンライトを購入し、参加者全員に渡す。そして、それを使って一体感を感じさせることで共感を誘うチーム。マイクラ関連のピッチをしたチームは、ワクワクするようなマイクラPVを作ってた。八王子から高尾山まで行って、生の声を聞いた話も面白かった。カードゲームを作ったチームもある。各チーム課題、ターゲットが違くて面白い。9チームそれぞれ。まさに十人十色だ。どのチームも手強い。けど、我々も負けてない。自分たちの力を発揮するのみ。

最後のピッチ。寸劇を少し取り入れてみた。かなりウケた。印象は良かったはず。ただ、寸劇が長すぎて、もっと中身を聞きたかったとのこと。自分たちが伝えたい情報、相手が知りたい情報。ちゃんと切り分けないといけないなと思った。寸劇ば面白さで言えば自信はあった。「相手が知りたい情報」と言われると考えるところはあったけど、話を聞いてもらう。興味を持ってもらうためには必要と判断。こういうキャッチーさも大切だけど、中身を伝えることも忘れないようにだ。
あとは、収支計画のところ。我々は、コードを生成するのは、chatgptに頼るけど、コード生成してからデプロイしてアプリを作るところ。NoCodeツールそのものを作るところ。結構時間かかるなー。工数も初期費用もかかる。んー。これくらいだ。ってやった額が高すぎたみたい。もっと時間あれば正確に見積もりできたかなーという気がしつつ。これも今回仕方ないと思いつつ、学び。短時間でもっときちんと概算できるようにしていきたい。

そんなわけでピッチは終わり。結果は3位でした。今回こそは。。。って思った。けど、2位以上。なんなら、入賞してないチームもさすがだなーって思うピッチをしていたようにも思う。9チームあった中で評価頂き3位。ありがたい気持ちもあるけど、悔しい気持ちもある。

このイベントが終わり数日したタイミングで、僕が誘って参加してくれた友だちと話す機会があった。やっぱ悔しいよなーって話をしつつ、3日間の時間を共有できたのが本当に嬉しかった。
自分が持ってる力を全て出し切ることで、どんな強みがあるのか。もしくは、他の人のすごいところはどんなところなのか。そういったことがわかるだとか。普段会わないような人と関われること。コミュニティ形成になること。起業したい気持ちを促進させることもできる、startup weekendに参加するメリットはたくさんある。そんな気持ちで全国各地、18回とか回ってる。そんな思いのあるイベントを友だちに紹介できたこと、体感してもらえたことが本当に嬉しい。

ぼくは、startup weekendに参加すると、黙らないインコのようにSNSに投稿する。それもあってか、startup weekendについて知ってもらえるなーって感じがする。
どこかに行く時も、友だちから「startup weekend??」って聞いてくれることが増えた。一方で、「毎日startup weekendやってるでしょ」「毎日ハッカソンしてるでしょ」「仕事やめたの」とか言われることもある。毎日はやってないし、1年間で見た頻度については、平すと1ヶ月に1回とか。毎月はどこかのstartup weekendに行ってることになる。おかげで、全国各地にいる面白い人にたくさん出会えた。これからもこうして、startup weekendに参加してたくさん会う。これがものすごい楽しいことだし、ワクワクさせてくれるし。きっともっといっぱい繋がりができるんだろうなって。

18回参加して思うのは、startup weekendに参加する人は主体的な人が多い。何かしらの個性があって、それを存分に発揮するし、他人が発揮する個性を叩くことなく賞賛。だからこそ、一度もハズレだと思った会は一度もない。

そんな自分にとってstartup weekendは「おもしろい人。自分の話に興味を持ってくれる人」に会える場所として最高な場所だ。

だけど、一旦参加者として飛び回るのをやめようかなって思う。

理由は2個。

1つ目は、社会人になって休日の貴重さを見に沁みて感じるようになったからだ。
学生の頃と比べると、持つお金も変わるから、行動の選択がグッと増えた。時間にお金を使えるようになった。ただ、長期休暇を取るのは簡単なことではない。あとら、いくら有給という制度があろうと、有給が取りやすいといえど、1ヶ月休むなんて無理。そう考えると、土日の2日間の過ごし方ってすごく貴重。その中で、週5でたくさん頭使ってるのに、startup weekendという3日間で、仕事の延長のような動きをすることが、自分が1番やりたいことなのか。そう考えたときに、自分が1番やりたいことは「ただ、旅がしたい」だった。旅する時間を増やしたい。今度はゲストハウス、バーに行って人に会うことにも挑戦したい。既にやってはいるけどもっと。startup weekendにはいなそうな人を見つけに行く。

2つ目は、このままプレイヤーとして回数をこなすのがどうなのかと感じた。そろそろ起業、startup weekendの立ち上げに関わりたい気持ちになった。明日から4月になる。ちょっと違うことをしたい。何するかは決めてないけど、「全国あちこちのstartup weekendに行ってる人」という1つの個性を捨ててみる。

そんなわけで、3日間のことを書いた。今回もたくさんの人にお世話になった。またどこかで会いたいな。
明日から4月。明日から環境が変わる人も多いのでは。去年は4/1が土曜だった。だけど、今年は月曜。なんかすごい区切りいいじゃん。ワクワクしてきた。明日から頑張ろう!

1年後「よくがんばった」っていえますように! 

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