見出し画像

毛糸のロットによる染色差をゴリ押しで解決してみた

百均のSeriaで売っているウール100%の毛糸、「ひつじちゃんナチュラル」でマフラーを編みました。
が、買い足した毛糸が、どうも別ロットで染められたものらしく、同じ「クリーム色」として購入しましたが、結構色が違っていたようです。

近隣のSeriaを探し歩いては見たものの、どうもこのひつじちゃんナチュラルの極太は、ダークブラウン以外あまり置いていない様子でした。
一応想定していた長さ(160cm程)を編んでみたものの、やっぱり色の境目がかなりクッキリと見て取れる状態。

この境目をなんとかしようと思い、まずは漂白を試しました。
水通しの際に、サイアノタイプなんかで使うべく買い置きしていたワイドハイターEXで漂白を試してみましたが、全く効果なし。
あまり漂白すると毛糸を傷めてしまうため、濃度もアゲられず処理時間も長くは取れませんでしたので、そのせいで効果が見て取れなかったようです。

水通し→漂白後。全然色が変わりませんでした…

で、次なる手ですが、
「漂白がダメなら、いっそ染めれば良いのでは?」
という、いつものゴリ押しです。

幸い、我が家にはコーヒーだけは売るほどあります。
(日頃在宅勤務中に飲むため、結構買い置きしてます)
草木染みたいな感じで、コーヒーで染めている方も結構いるようでした、ググればかなりの量の情報を手に入れられます。

何でも、コーヒーで煮てミョウバンか塩で色止め(定着?)させればOKなようでしたので、漬物用焼きミョウバンを買って早速試します。

今回用意したのは、
1.ひつじちゃんナチュラル8玉で編んだマフラー
2.3リットルの「飲めたもんじゃねェ」レベルで濃いコーヒー
3.焼きミョウバン水溶液(バケツ1杯に大さじ3杯くらい)
といった素材。

まずはコーヒーを作りますが、鍋いっぱいにお湯を沸かしてインスタントコーヒーを「これでもか」というくらい入れます。
推奨が「150mlに2g」というコーヒーでしたので、本来は3リットルだと40グラム程度。大さじ3杯ほどですが、倍濃度となる大さじ6杯ちょい、約100gほど突っ込んで、正直苦くて飲めたモンじゃないレベルのコーヒーを大量に作ります。

マフラーは水通しのときに洗剤で洗って汚れや脂分を取ってますので、そのまま熱いコーヒーに突っ込みます。
沸騰しない程度で、コトコト煮込む感じです。
竹べらで時折かき混ぜて、マフラーがまんべんなくコーヒーに接するように、5分に1回くらいのペースで混ぜます。

マフラーのコーヒー煮込み

30分ほど煮込んだら、マフラーをコーヒーから引き上げます。
流石にコーヒーは飲めませんので、別に染めるものがなければ再利用は難しいです…

煮込んでコーヒーから引き上げたらこんな具合

煮上がったマフラーを、桶に作ったミョウバン水溶液に着けて混ぜます。
コーヒーで煮込む時と同様、まんべんなく水溶液にマフラーが接するようにします。
※ビニールの手袋をお忘れなく

10分ほどミョウバン水溶液に漬け込んでから、水でよくすすぎます。
すすぎ水が透き通るまで、4~5回すすぎました。
最後のすすぎの際、柔軟剤を入れて3分ほど漬けておきました。

ミョウバン漬けし終えた直後の状態

すすぎが終わったら、軽く押すように絞ってから、ネットに入れて洗濯機の脱水で1分程度回して、陰干しです。

そして乾かしたのがこんな感じ。

乾燥後の状態。カフェオレ色といった具合です。

初のコーヒー染め挑戦でしたが、染めムラも特に見当たらず。
最初の懸念であった色の差も見当たらなくなり、無事に完成になりました。

元の毛糸の色と、染めた後の色

結構しっかりと色がついてくれましたが、洗剤を使った洗濯でどれくらい色落ちするかが心配なところです。
今度一度洗濯してみようかと思います。

作品写真に挑戦した1枚

もともとの染色前の色の差が1と5くらいだとすると、染色後は80と85になったような感じかもしれません。
一応、色の境目を探してみましたが、見つけられませんでした。

元が薄い色だっただけに、ロット差の色の違いがかなりはっきり分かりましたが、今後も同じような具合で色の境目が出るようであれば、コーヒー染めで色を染めてみようかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?