【本棚no.9】放っておく力

枡野俊明 著
『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力 もっと「ドライ」でいい、99の理由』
読了。

本のタイトルで「捨てる」「整える」は巷でよく見るし、結構いろいろ読んできた。

本屋さんで「放っておく力」という字面がぐぐっと目の中に飛び込んで、帯に書いてある

いちいち気にしない。
反応しない。
関わらない。

この言葉にドキーンとして手に取りました。

見開き1ページの右側に一言、左側に言葉の解釈が書いてあって楽に読める本でした。

99の言葉が書いてあるのですが、まぁどれもこれも図星すぎて、自分のバイブルというか聖書的なものになる1冊になりそうです。

この本を読んで私が手放すものが2個、明確になりました。

①白黒つけること。
私は白黒つけたがりで答えが欲しい人間です。
(急に何の告白w)
グレーとか嫌。何かと理由が欲しくなる。

②勝手に助けること。
誰かが困っていると察知したら助けてと言われてなくても先回りしてフォローするところ。(特に職場)

①も②もだーれも求めてなくて、よく考えたら自己満やん。
①は周りも自分も苦しめる。
②は後輩とかだと成長機会を奪ってる。

なんかね、待てないんですよ。先を予測してしまって今を受け止められない。見届けられない。
あとは自分の予測と起こった現実が一致するとホッとしてしまう悪いクセが。

最大の気づきは
他人や周りの問題に干渉することで、自分の問題や自分事から逃げていたことです。

人を助けたり、答えを白黒はっきりつけたりってやってあげた感出るし、助けた自分エライ!みたいに頭が勘違いして簡単に自己肯定感上げられるんですよね。
周りを助けることで自分の存在意義を見出してました。

自分のことわからないって思って星読みや占いやその他諸々にお世話になってるけど、そもそも今まで自分自身を見つめてなかったです。

放っておいた方がいい答えが出ることもあるし、自分の手元から放り出して周りに協力してもらった方が上手く行くこともあるよなぁと1ページずつ読むごとに心をモミモミされている気分になりました。

放っておくっていいも悪いも一旦そのままにしておくという中々のパワーワードだなと思いました。

文庫本で見開き1ページずつなので適当に開いたページを読むような、おみくじ的な使い方も面白そうです。


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