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キュビズム展に行ってきた
東京・上野にある国立西洋美術館の企画展
『パリ・ポンピドゥセンター キュビズム展-美の革命』に行ってきました。
ひさびさの美術館。3ヶ月ぶりくらい。
だらっと何となく観るのもなぁと思い、音声ガイドと共にお勉強気分で鑑賞。
音声ガイドを使うと、展示されてるパネルを読むよりわかりやすく展覧会の構成が理解できるし、今回は途中に山田五郎さんの小話もあって音声が終わるまで椅子に座って観たり、近くで観たり遠くで観たり、ゆったり楽しめました。
音声ガイドのヘッドホンしてるおかげか周りの人の話し声や存在も気になりにくく鑑賞に集中できました。
キュビズムが始まる前のセザンヌの絵から始まり最後はル・コルビジェまでキュビズムの流れや世界への伝播の仕方がわかる展示でした。
写真撮影OKの作品も多く、みんなパシャパシャ撮っている人がたくさんいました。(フラッシュ撮影はNG)
幾何学で対象物を捉えるのでどんどん無機質になって洗練されてデザイン的なおしゃれ〜な絵画として現代に生きる我々は観れるのだけれど、時代真っ只中の権威のある人は「こんなの絵じゃない!」って怒ったり、「何これ⁉︎」ってなるよなぁと思います。それまでリアルに描いてたから余計びっくりしてただろうな。
新しい概念や潮流にいつも反感はつきもの…
見たことないものはみんな受け入れ難いよね…
人間だもの。
当たり前な感想を書いてしまいました。
全部で112点ある作品の中で私の中に引っかかった作品は3点。
(観るの夢中で作品の写真全然撮ってません💧)
①ソニア・ドローネー『バル・ビュリエ』
幾何学の中にあるダンスしている人たちの曲線と画面全体の色合いが人間味のある温かい温度を感じる作品。私の中では展覧会の中で箸休め的な存在で結構長い時間佇んで観てました。心にじゅわっと系。
②マルク・シャガール『ロシアとロバとその他のものに』
赤・緑・青の色が独特で発色の仕方が不思議でした。モチーフも構図も宇宙的で奇天烈だよ、シャガールさん。無理だけど、シャガールさんの頭の中を見てみたいと思った。見ても理解できないだろうけど。
③ミハイラル・ラリオーノフ『春』
顔がおもろい。幾何学で直線的なシュッとした鼻の人が多い中、何よりとボヨンとした顔。後ろにいる猪みたいな奴も媚びてない感じが可愛いよ。
キュビズム展のゆるキャラだと思ってしまったよ。この作品は形のインパクトが大きすぎて、まともな感想が出てきません。(ごめんなさい)
絵自体を観るのも楽しいけど、作品周りの額縁や展示してる空間も直線と斜めな要素があってキュビズム感がありました。
会期が長いですが有名どころが多いので、平日の人が少ない時で早めに行くのがいいかもしれません。
上野駅へ来たのは2回目ですが美術館・博物館だらけで藝大も近くにあって東京に文化が集まってるなぁ、そりゃ人口も多いしなぁ…と今回も感心してしまいました。
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