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マーケティングトレース-JX通信社

AIでTwitter上で急速に話題になった情報を収集し、防災を始めとしたトレンド情報を発見・提供している究極の速報サービス。
報道局向け(全てのキー局と契約!)と個人向けアプリ(App store日本のDLランキング1位も獲得!)を提供する、急成長ベンチャー「JX通信社」をトレースしました。

今回はToCアプリにフォーカスしています。

※ 4/4(土)Appダウンロードランキング1位を獲得。コロナ関連の速報タブなどが話題。

1. 会社概要

実は設立からは長い。ToB向けに提供していて、toC向けのサービスも開始した。

会社名  :株式会社JX通信社
設立   :2008年1月10日
代表取締役:米重 克洋(報道研究者)
事業内容 :インターネットによる各種情報提供サービス
      速報(ニュース速報・リスク情報の配信)
      データジャーナリズム(世論調査・選挙情勢調査)
      ニューステクノロジー(ニュースエンジンの提供・研究開発)
資本金  :1億円
主要株主 :
経営陣・役員他、共同通信グループ(一般社団法人 共同通信社 / 株式会社共同通信デジタル )、グローバル・ブレイン株式会社、株式会社QUICK(日本経済新聞グループ)など
ビジョン :テクノロジーで「今起きていること」を明らかにする報道機関



2. FASTALLEART(ToB)サービス

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報道期間向けに、Twitter上で話題になり始めた火災などの速報にいち早く気づき、情報を連携している。エビデンスを取り、各メディアが記事化するそう。


バリュープロポジション(独自の強み)としてやはり「AI技術で質の高い情報をいつでも高速で収集できる」ことが強み。記者が情報を探す手間が減り、大幅なコスト削減になる。


3. 1. NewsDigest(toCアプリ)-ビジネス概要

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今回は、ToC向けアプリについての考察をしていくため、より詳細に用意。

バリュープロポジションとしては「自動の記事作成による、他のメディアより早く質の高い情報提供」。Twitterのトレンドに入ってくるがごとく情報を整理しながら、正確性が高いとのこと。

収益としては、ニュースアプリやメディアの広告ビジネスモデルと同じで、オーディエンスネットワークと純広告のモデル。(顧客との関係を参照)


3. 2. NewsDigest(toCアプリ)-ポジショニング(閲覧ユーザー向け)

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まずは、ユーザーにとっての分析まとめ。

成功要因としては、下記3つ。

1. 偏向報道が多い中で、正確かつ速報性が高い情報を届けていること。
2. 口コミと親和性の高いトレンド情報
3. 人の手が掛からず質を担保できる技術面(しかも24時間)


PEST分析ではコロナ関連が大きいと思う。

・コロナによる公的報道機関の重要性向上
・偏向報道や誤情報蔓延の問題
・経済状況の悪化・市場の入れ替わり、DX
・AI技術、及びライブ配信市場や5Gなど


ターゲティングは20~50代、情報に敏感な都会の社会人層に人気が高い。
どこよりも速報性に特化していて、自社記事もある。
ただし、作り込んだ記事などはNewsPicksなど他のメディアの力が強い。


次のフェーズでは、訪日外国人向けの情報提供とか良さそう。あとは海外進出かな、と。DL数を増加させて行きたい。


3. 3. NewsDigest(toCアプリ)-ポジショニング(広告主向け)

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まだ拡大中だが、広告接触回数が多いこと(=PV数が多い)ことと、クリックをよくするユーザーが多い(クリック率が高くなりやすい)ことがポイントだと思う。見る人×質で広告の価値が決まるためだ。
(むしろ、見る人と質を上げられれば、さらに価値が上がる)


広告業界のトレンドとしてはCookie規制、インフルエンサー、アドフラウド(不正DL防止)、動画配信など。
業界競合として他メディア媒体もあるが、現在はプロダクト開発、LPO、口コミ・オウンドメディアなどに予算が流れている可能性が高いのではと推測している。



4. もし自分がCMOだったら-広告主向けの打ち手

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さて、僕なら
「口コミブーストプラン」を作って、プレスリリースに付随させる広告配信をしたい。

Twitterの1日1枠でプロモトレンドがあるが、「サービスリリース告知」的に使われることが多い。

媒体特性の速報で質の高い情報を提供することにコミットし、
プレスリリース情報とユーザーの反応を記事化し配信したい。


今回は収益インパクトをボトムアップで考え、次で算出した。

単価120万×1日1枠×年間300日=3.6億円/年
※通知ありオプションとかで単価200万にすると、6億円/年となる

フェルミ推定的に、ウォーターフォールな考えで算出すると下記が近そう。

・PRタイムズのプレスは月15,000本
・仮に0.2%が対象顧客として30件/月×12ヶ月=360件/年
・360件×120万=4.3億円


でもあんまり通知が多いとユーザーが離脱しそうなので、審査で制限した方が良さそうだなぁ、なんて。


5. まとめ

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今回感じたのは、高い技術によるサービスの付加価値は大量のコスト削減・社会問題に繋がるということ。

報道局のコストである情報入手のための人件費や精神的な負担が削減されている。

汎用性も高いのが素晴らしいなと感じたトレースでした。


6. 宣伝

1. JX通信さんの神アプリ・サービス

2. オンラインサロンメンバー募集。次回イベントは5/31!

オンラインサロンでは、こちらのトレースと打ち手の考察をさらにしていくイベントが5月31日(日)14時〜16時開催予定
運営メンバーではないですが、一緒に頑張っていくメンバーを募集中。6月には、オフ会したさです><
一緒に頑張りましょー!

3. 僕の1個目のトレースもどうぞ

 CMOとしての打ち手はまだまだレベルが低かったかも。うーん泣泣
フィードバックのレベルが高くて凄かった、、、





一緒にご飯食べに行きましょう!新しいきっかけを。 サポート頂けましたら、Twitterでもぜひご連絡ください。 お誘いします!