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【音盤レビュー】ハイドン:交響曲第93~104番「ロンドン・セット」ほか(ヨッフム/LPOほか)

ハイドン:交響曲第93~104番「ロンドン・セット」ほか(ヨッフム/LPOほか)

2月頭に聴いた(え?)。
一日に5枚も聴いて「良いスタートダッシュ!今年はミチョランマ100枚消化余裕じゃね?」なんてうそぶいてたらその後消化途絶えた……。

そういうとこやぞ!(大声)

この体たらく。
やっぱり「粗くてもいいから即!」だよなぁ、何事も。
というわけで(どういうわけ?)収録内容は以下の通り。

全てオイゲン・ヨッフム指揮
CD1:交響曲第93番ニ長調、第94番ト長調「驚愕」、第103番変ホ長調「太鼓連打」
CD2:交響曲第95番ハ短調、第99番変ホ長調、第104番ニ長調「ロンドン」
CD3:交響曲第96番ニ長調「奇蹟」、第97番ハ長調、第98番変ロ長調
CD4:交響曲第100番ト長調「軍隊」、第101番ニ長調「時計」、第102番変ロ長調
以上、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
CD5:交響曲第88番ト長調「V字」*、第91番変ホ長調、第98番変ロ長調*
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団*
バイエルン放送交響楽団
1971年10月~73年4月(CD1~4)
1958年3月、61年10月、62年5月(CD5)

掛け値無しの「名盤」。
ピリオド様式? そんなん知らんわ(爆)。
古き良き、我らが抱く「The パパ・ハイドン」がここにある。
まさに「王道」!

おおらか・あたたか・そしてシンフォニック。
かといって微温的なんてことはなく、「ここぞ」で決める乾坤一擲がたまんない。
それこそ「軍隊」1楽章主部、かなり速めのオケドライブには目を見張る。
あとどの曲も緩徐楽章の艶やかさ、懐の深さにグッと来る。
カスカス古楽器では絶対に出せない「味」。

ディスク5はフィルアップというかおまけ盤?みたいな感じ。
若き(といっても50代後半~60代の)ヨッフムの演奏。
98番がディスク3にもあるので、比較できるのも興味深い。

オケの違いも当然あるとは思うけど、若き日のBPOの方がゴリゴリで、10年後のLPOの方がふくよかでフレッシュに感じられる。
面白い!

ちなみにヨッフム翁は自分にとってはやっぱり「ブルックナー」の人。
ガチのブル好きからするとドラマチック過ぎだったり古かったりなのかもだけど、私にはちょうどいい! というかすごく好き!
8番の良さに開眼したのはドレスデンとのEMI盤のおかげだしね。

あとはやっぱり「カルミナ・ブラーナ」。
これまたもっと光彩陸離たる録音は多々あるけど、土の匂いというかドロドロした「えぐみ」みたいなものでは、あの盤に勝る物はない。

ちなみにヨッフムのミチョランマ、DG時代のベト・ブラ・ブル交響曲全集、EMIのブラ・ブル交響曲全集などまだまだあるので頑張ります(吐血)。

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