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暇は人を腐らせるんだって話

花粉症が酷すぎてとりあえず鼻毛を全消ししてみたんですが特に変わらず、改めて鼻毛の存在意義について考え直しております。三船です。

去年からのコロナ期間で、多くの人は今まで味わったことのない暇と虚無感に苛まれていたかと思うんですが、私はあの期間に強く感じたことがあります。
それは、暇だと人間の精神は腐っていくということ。

以前から考えていたことですが、私は人間の感じる“暇”には二種類あると思っています。

1.時間的な暇

単純に、予定がなくて感じる暇です。
コロナの時は顕著でしたが、人はあまりにも時間を持て余すと虚無感を感じるようになります。
しなければいけないことは探せばあるはずなのに、とにかくなにもしたくない状態。暇に精神が犯されると無気力、無関心な気持ちが湧き、能動的に時間を使うという意識がすり減っていきます。あまりにも暇が続くと本を読んだり、映画を見るのにも限界がありますよね。自由時間の過剰摂取は体に毒です。

2.精神的な暇

これがこの記事の本題なんですが、人は漠然とした不安が続いていたり、目標を見失った状態での生活が続くと、慢性的な虚無感に襲われてしまいます。
これが時間に対する、精神的な暇です。
これは単に悩んでいるということではなく、自分にとっての今の悩みがそもそも何なのか良くわからないという状態です。

唾奇というラッパーも「白内」という曲でこう歌っています。

頭からか
冷めてった太陽
知らなかった
生きてたって 人は死ぬ

この曲が綴っているのも、まさに同じ感情だと思います。自分の頭の中を照らす太陽が冷めて、生きながらにして死んでいるような感覚。そんな状態では遊んでいても、誰といてもずっと虚しさが頭から抜けません。鬱というには軽いですが、考えすぎ、と片付けるにはあまりに気重い状態です。
彼は同曲で「何も感じないのは何故」とその状態での苦悩を表現しています。
皆さんには経験あるでしょうか。

私は大学二回生の時、心にこの暇を抱えたまま競技を続けていました。
もう自分には競技の才能はないと分かっていて、今後勝てる確証も自信も無い。
勝つための取り組みを自分では続けているつもりだし、練習自体は嫌いじゃないのにも関わらず、頭の中はカラで、そしてずっとどこかで「つまらないな」と感じていました。

当時は遊んでいても気分が晴れず、それこそ無我夢中で動いている時やトレーニングで体を酷使している時にしか充足感を得ることはできませんでした。

恋愛でも悩んでいましたから、自分の中ではかなり負の感情が大きかった時期だと思います。

これを敢えて「暇」と定義したのは、当時、悩みつつも練習をすることに意味を感じていましたし、恋愛でこじれた人間関係も自分なりに楽しんでいたので、その生活を辛いとまでは思っていなかった為です。
しかし、満たされない思いはありましたし、どこかで何かが好転しないかと考えていたので、虚無感は常に自分について回っていました。

まさしく、「精神的な暇」状態です。(当時も武術での具体的な目標は今と同じでしたが、達成できるビジョンは何ひとつ浮かんでいませんでしたので、自分の中では目標が抜け落ちているような感覚でした。)

暇とどう向き合っていくか

脱却できた今だからこそ思うことですが、私は、人には“半年後の目標”が必要なんだと思います。
一年以上先の目標では、遠すぎてどこかでやってくる虚無感を拭い去ることはできませんし、直近の目標がある時に人は暇を感じたりしません。
半年以内の直近の目標がある時でも虚無感を感じているということは、その目標が本当に自分が望んでいることではないという可能性があります。

自分の将来の夢や目標を見据えた時、それを叶えるために半年後自分が‘どうなっている必要があるのかを考え、行動すること。
これができれば精神的な暇から解放されると思います。
また、これを考える気力も湧かない場合は、それが本当に自分の叶えたい夢なのかどうか考えてみて、そうでないなら夢を捨てるのも一つの手です。
気持ちの整理がついた状態でパーっと遊ぶと、気が晴れるかもしれません。

また、そんな夢や目標がない場合は、単純に予定を詰めて忙しくするのもアリです。虚無感を感じる間もないほど忙しくしていれば、意外と本当に自分がやりたいことも見えてきます。

そして、それでも晴れない時は、単純にこういう時期なんだな。と割り切るのも暇と向き合っていくためには重要です。私は上記の時期、この考えで自分の中の虚無感と見つめ合ってきました。
意識をちょっと変えるだけでも良くないマインドから抜けるきっかけになりますし、私はそうやって自分のことを考え続けることで、人間的に成長できると思っています。

何が言いたいかというと、そうやって何もかも嫌になったり、めんどくさくなったり、だるいな、つまらないなと思ってしまう時間も人生には必要だという事。

少なくとも私はそう思っています。


余談ですが、色々と悩んでいた時、「人生とは」って書いた投稿めっちゃしてました。笑

未だに人生とは、の続き わかりません。

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