SAVE THE CINEMA
はじめに
大阪在住の映画好き、みえです。昔から映画が大好きで、それも映画館で映画を見るのが大好きで、最近までしょっちゅう映画館に足を運んでいました。でも、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令され、大阪の映画館は軒並み休館。映画館で働く人も、映画製作者も窮地に追い込まれ、かつてない危機が迫っています。
映画館の関係者や映画製作者のみなさんには、どうにかこの苦難の時期を乗り切ってもらって、緊急事態宣言が解かれたら、なんとか立ち直ってほしい。そのために、私にも何かできないだろうか…と考えて、このnoteを始めました。
映画館のことをつらつらと
で、具体的に私が何をするのかというと、映画館のことをつらつらと書いてみようかな、と。私が普段見に行っている大阪の映画館を中心に、これまでに行ったことのある関西の映画館について、どんな雰囲気でどんな会員制度があって、なんて話から、個人的な思い出話まで、日々とりとめもなく。5月6日までの緊急事態宣言が終わる頃には、みなさん外出自粛で新型コロナウイルスには感染しなかったものの、このnoteの記事を読み続けたせいで映画館に行きたい病に感染してしまった!なんて結末になることを願いながら。
といっても、緊急事態宣言が終わるまで映画館が持ちこたえられずにそのまま廃業…なんて可能性もある危機的状況なわけで。そんなことにならないよう、まずは下記サイトでの署名を、みなさんもぜひ!
#SaveTheCinema → https://www.change.org/p/savethecinema-ミニシアターを救え-プロジェクト-新型コロナウィルスによって大きな打撃を受けている-小規模映画館-ミニシアター-等への緊急支援を求めます
全国のミニシアターを救うため、映画監督や俳優の有志のみなさんが呼びかけ人となり、署名活動が展開されています。私も署名しました。4月15日に各所に署名を提出予定とのことで、署名の募集は4月14日の夜まで。目標の10万筆に対し、本日4月11日時点で残り6万筆とのことです。まずはこの署名に協力することで、映画館が苦難のときを耐えてもらえるよう働きかけましょう! そして、大阪の映画館が営業を再開したときには、みなさんが近くの映画館に足を運びたくてたまらなくなるよう、私はここで、できるだけたくさんの映画館について書いていこうと思います。
大手チェーンのシネコンも(4/14追記)
上記サイトの Save the Cinema の署名活動は、経済的にひっ迫している全国のミニシアターを救え!というもので、小規模映画館への支援を求めるものです。でも、私がここで紹介する大阪近郊の映画館は、おそらく大半が大手チェーンのシネコンになります。というのも、私の暮らす大阪南部では、小規模映画館なんてもうずっと昔に淘汰されて、大手チェーンのシネコンしか残っていないから。そして、コロナでこんな状況になる以前から、大手のシネコンですら閑散としていたのが実情です。大手だから経営母体の資本力はあるかもしれないけれど、客入りの悪い地方の映画館は、いつか撤退が決まって閉館になるのではないか。私はずっと、そんな心配をしながら大阪南部の映画館に通っています。
大阪では、いわゆるミニシアターと呼ばれる劇場は、私の知る限り大阪市内にばかりあります。だから、大阪でも地方に暮らす人は、そもそもミニシアターに多様な映画文化があることを知らない人が多いのではないか。映画を見るという文化や習慣自体が、大阪市内に暮らす人に比べて希薄ではないか。そんなふうに思っています。
そんな地方都市で、今まで近所のシネコンにすらあまり行く習慣のなかった人が、緊急事態宣言が解かれたときにいきなり大阪市内のミニシアターに映画を見に行くとは、私にはとても思えない。それよりも、まず近くのシネコンでいいから、少しでも多くの人に映画館に足を運んでほしい。ミニシアターだろうが大手シネコンだろうが、とにかく映画館に観客が戻ってきてほしい。そのためにミニシアターも大手シネコンも関係なく映画館を紹介していけば、結果的にミニシアターにも観客が戻っていくのではないか。そんな思いから、私がいつも行く映画館について、できるだけたくさん書こうと思っています。
Save the Cinema と言いつつ、大手シネコンの紹介が大半になるんだろうなと思ったので、言い訳しました。
遅ればせながら自己紹介
普段は、ツイッターで映画の感想を中心につぶやいています。また、カナダ・トロントで発行されている生活情報誌TORJAに連載映画コラム「トロントと日本を繋ぐ映画倶楽部」を書いています。
Twitter → @twitMIEX
トロントと日本を繋ぐ映画倶楽部 → https://torja.ca/artfashion/movies/movieclub/
生まれも育ちも大阪ですが、好きな監督の日本未公開の新作がどうしても見たくて米盤DVDを個人輸入し、英語字幕を駆使しながら見ていたのが20年くらい前のこと。さらに、映画好きの度が過ぎて、10年くらい前からトロント国際映画祭の上映を一観客として見に行くように。ワールドプレミアやレッドカーペットの豪華さに魅せられ、たびたびトロント国際映画祭に行っていたところ、TORJA編集長に声をかけていただき、2019年3月から映画コラムを書くようになりました。トロント国際映画祭のことを中心に連載記事を書きつつ、大阪のあちこちの映画館で映画を見る日々を送っています。