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フランス語読解練習問題(9)エミール・ゾラ「Thérèse Raquin」

久々の読解練習問題です。またまたゾラに戻ってきてしまいました。推定レベル仏検2級。

Madame Raquin regardait ses enfants* avec une bonté sereine. Elle avait résolu de les marier ensemble. Elle traitait toujours son fils en moribond ; elle tremblait lorsqu’elle venait à songer qu’elle mourrait un jour et qu’elle le laisserait seul et souffrant. Alors elle comptait sur Thérèse, elle se disait que la jeune fille serait une garde vigilante auprès de Camille. Sa nièce, avec ses airs tranquilles, ses dévouements muets, lui inspirait une confiance sans bornes.
*ses enfants= ラカン夫人の息子のカミーユと、姪のテレーズ。ラカン夫人はテレーズが小さいときに引き取り、育てている。

本文と設問の内容が一致する場合はvrai、一致しない場合はfauxで答えて下さい。
(1) Madame Raquin avait envie de mourir.
(2) Madame Raquin comptait marier Thérèse à son fils.
(3) Madame Raquin avait peur que son fils la laisse seule.
(4) Thérèse serait une nourrice de son fils.

Thérèse Raquin/2 - Wikisource

設問の訳 (答えは最後にあります)
(1) ラカン夫人は死にたいと思っていた。
(2) ラカン夫人はテレーズを彼女の息子と結婚させるつもりだった。
(3) ラカン夫人は息子が自分を一人残していくことを恐れていた。(avoir peur que + 接続法)
(4) テレーズは息子の乳母になるだろう。 nourrice (f) 乳母、子守り、里親。
 
語句
moribond (e) (形) 死に瀕した、危篤の
songer (~を)考える、思い浮かべる
vigilant (e) 警戒する、用心深い
auprès de ~のそばに、
dévouement (n.m) 自己犠牲、献身
sans borne(s) 無限の、非常に大きな
 
全訳
ラカン夫人は優しく穏やかな気持ちで彼女の子供たちを眺めていた。二人を結婚させよう、彼女はそう心に決めていた。彼女はいつも、息子を瀕死の病人のように扱っていた。いつか、自分にお迎えがきたら、病気で苦しんでいるこの子をたった一人残していくのだ。そう考え始めると彼女は震え上がった。そんなとき彼女が頼りにするのはテレーズだった。この若い娘はカミーユのそばで護衛役を務めてくれるだろう。物静かで、黙々と献身的に動く娘の姿は、ラカン夫人を大いに安心させた。
 
答え
(1) faux (2) vrai (3) faux (4) faux


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