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「子どもが家にいるのにリモートワークなんて無理!」って言いながら 実践するだけでも 意味がある。

突然、降ってわいたように
「リモートワークの推進」と言われ始めた。
最初は、大人の都合だったけれど
小中学校の休校が決まって、
俄然、リアルな話になってきた。

小中学校が休校になって、
保護者も出かけられないから
だから、

リモートワーク??

リモートワーク、という仕組みはあっても
それを利用するのは人間だから
ちゃんとしたアウトプットのためには
それなりに集中できる環境が必要。当たり前。
でも、全ての子どもが
親の仕事環境を守ってくれつつ
家で過ごせるわけではない。

親の仕事環境を大切にしつつ
家で過ごせるようになるには
2段階あるんじゃないかと考えている。

ステップ1は、「親は家に居るけれど
仕事中だから通常のように声をかけられない」と
理解すること。

ステップ2は、その理解の上で
自分なりに楽しみ方を見つけて
邪魔にならない程度に過ごせること。

ステップ1が理解できない年齢の子どもと一緒なら
私は、仕事をすることはあまりおすすめしない。
親の立場に立てば、ちっとも集中できないし。
子どもの立場に立てば、
一緒にいるはずの親が、自分が必要としているのに
関わり合ってくれないことは、とても辛いことだから。

新しい働き方として、子連れ出勤が話題になることもあるが
その勤務形態が「いい働き方」になるためには
職場でシッターさんなどを契約して
「子どもが人との愛着関係を求めた時に
 必ず関わってくれる人(親である必要はない)がいる」状況が
つくれたらいいのに、と考えている。

そして、ステップ1がクリアできる年齢を過ぎても
ステップ2は、誰もが自然にできる訳じゃない。

自分の時間を、自分で楽しくするには
それなりに、実践値が必要だと思うんだ。
でも、幼稚園保育園や学校で
カリキュラムがばっちり決まっていたり
おけいこ事の予定がしっかり入っていたりと
「受け身な予定」で、過ごす時間が長い人は
自分で楽しみを作ってきた経験が多くない。
そんな人は、自分の時間を持て余し
親に構ってもらいたくなってしまうんじゃないかな。

そんな訳で
「子どもが家にいるから
 親はリモートワークで」が
うまくいく人は
そんなに現実的ではないのだろう。

ただ、今回のこの騒動で
「子どもが家に居て
 親がリモートワーク」って働き方が
いかがなものなのか
経験してみるのは、意味があるかもしれない。

リモートワークに向く仕事が何か、とか
どんな環境なら効率がいいのか、とか
分かるかもしれないし。
子どもがいつもとは違う親の姿を観て
何か感じるところがあるかもしれないし。
逆に、ちっともうまくいかなかったとしても
うまくいかない、という実績が
次の何かにつながるかもしれない。

心の準備も、環境の準備も不十分なまま始まった
「予想外に子どもが長く家に居る」という期間。
このハプニングが
自由な働き方を進めるきっかけになればいいのに、と思う。


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