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絵本はもっと遊びになる

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絵本の魅力に、もっともっと出会いたい! 絵本を選ぶことを楽しんだり、読んだ絵本を生活につなげたり、絵本からおしゃべりが広がったり・・・。絵本を使って、「読む」以外にも、こんなに楽…
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2021年11月の記事一覧

【季節のおすすめ絵本】12月:心を届けるおくりもの

この季節だからこそ、味わいたい絵本、というものがあります。 もちろん、子どもたちが、真冬に水遊びの絵本が読みたくなったり、雪だるまの絵本が好きすぎて1年中楽しんだりする姿も、それはそれで微笑ましいので、あんまり厳密に「絵本を使って季節を教えよう!」とは思わないのですが。 もっと緩やかな感覚で、〈今年も、この季節だなぁ〉とか思いながら、手に取りたい絵本があってもいいよね、という想いで、月ごとの絵本をご紹介していこうと思います。 まずは、12月。 12月は、「おくりものの絵本」

【おすすめ絵本】自分は自分だからいい、と思える強さを受け取って欲しい

3歳を過ぎると、「○歳だから、この本」というよりも、こども1人1人の好きなこと・興味のあることで、絵本を選べるようになりますよね。「○歳におススメ」というよりも「乗り物好きにおススメ」「こわいもの好きにおススメ」「疑問を持つことが好きな人におススメ」・・・など、ジャンルに分けた方が、楽しめる絵本と出会えそうです。 それでも、3歳から小学校に入るまでの間くらいに、ぜひ出会っておくといいよ、とおすすめしたい本もあります。定番絵本の中から、「ぜひ出会ってみてね」と思う絵本を厳選し

【おすすめ絵本】2歳、世界が広がるからこそ愛されている実感がうれしい

2歳くらいになると、こども自身の「今こうしたい」「そっちじゃない、これがいいんだ」「自分でやりたい」という気持ちが、どんどん膨らんできますよね。こどもたちの、「自分はこれがしたいんだー!」という想いは、時に大人の都合とは折り合いがつかなくて、困ることもあるけれど、でも、どんどん成長している証でもあります。 知っている言葉も概念も増え、理解できる絵本もぐっと広がる時期です。また「絵を読む」チカラにも長けているので、絵もじっくり味わえる本を読むと、大人が気づかなかった楽しみ方を

【おすすめ絵本】1歳の子どもにとって 「身近なもの」は 楽しい

おすすめ絵本を紹介する時に年齢で分けるのは、意味があるようでもあり、ないようでもあります。子どもに絵本を選ぶ時の1つの目安として、助けになりますが、同時に、あまり対象年齢に縛られなくてもいいよ、とも思います。 いい絵本は、何度も何度も味わいつくすことのできる深さを持っているので、年齢を追うごとに違う楽しみ方ができます。だから、今回紹介する絵本は、1歳くらいの人が楽しんでくれるかな、と思って選んでいますが、もちろん、もっと年齢が上がれば違う魅力を感じると思います。 なので、4

【おすすめ絵本】0歳さんは 絵の美しさや言葉のリズムを楽しんでほしい

親子で楽しむおすすめの絵本を、年齢順にご紹介しよう、と思いながらも、絵本をおすすめすることに、少し不安も感じています。 不安の理由は、「こどもによって違う」から。好きなもの・関心を示すものは、こどもによって違って当然。だからここでおすすめしても、自分のこどもがあんまり楽しまない場合もあります。その時に、「なんだぁ、合わなかったじゃん、あのサイトめ!」と思うのなら、別にいいんです。それよりも、お父さんお母さんを「私の読み聞かせ方が悪いのかも」「ウチの子の感性が弱いのかも」・・

親子で楽しむ絵本選び 4つのポイント

絵本は親子のコミュニケーションを助けてくれるもので、親子の楽しい時間を作ってくれるんですよー、ということを、これまでの記事でお伝えしてきました。 そこで、じゃあ、そんな風に親子で楽しめる絵本を、どうやって選んだらいいのか・・・絵本選びについて、ご案内していきますね。 まずは、全年齢に共通する「絵本を選ぶ時の基本のポイント」をお伝えしてから、おすすめ絵本を年齢別に紹介します。 1.まずは大人自身が「好き」な本絵本を選ぶ時、まずはお母さん自身・お父さん自身が「好き」な本から

絵本の読み聞かせ どうしたらいい?〈2歳以上編〉

0歳1歳の頃の「大人が思うような読み聞かせの枠にとらわれない」時期を乗り越え、親子のお気に入り絵本もできたかもしれません。長い絵本、特に物語のある絵本を聞いていられるようになると、いよいよ「読み聞かせしている」という気分になりますよね。 そんな時期、新たに立ちふさがる「不安」が、まことしやかに伝えられる「正しい」絵本の読み方。「大げさに声色を変えずに、淡々と読んだほうが、こどもの想像力を伸ばす」「身振り手振りは不要」「難しい言葉は絵を指さして伝える」などなど、耳にしたことが

絵本の読み聞かせ どうしたらいい?〈0歳・1歳 編〉

私は絵本が好きです。すてきな絵本を読んでいると、時間が過ぎるのを忘れます。でも、「絵本の学びの効果」とか「絵本で賢い子に育てる」とかは、どうでもいいです。賢い子になろうとなるまいと、楽しく読めれば、それで幸せだと思っています。 そんな私のお届けする自由に気楽な「絵本の楽しみ方」。今回は、0歳1歳くらいのお子さんと絵本を楽しむ場面で、お父さんお母さんが抱きがちな「不安」「心配」について、1つずつ確かめていきますね。 1.どうやったら絵本を聴いてもらえるの?「読み聞かせの方法が

絵本の読み聞かせどうしたらいい?〈スタート編〉

「絵本の読み聞かせって、どうしたらいいんですか?」って、本当に良く質問頂きます。「べつに、どうしたっていいんですよ」と言いたいところなのですが、「どうしたらいい?」と知りたい方は、「何でもOK」というだけの答えでは逆に不安なんだと思います。どれどれ・・・と試しに、「絵本の読み方」を調べてみると、「効果的な読み方」とか「読み方のコツ」というタイトルがずらり。まるで読み方の正解があるみたいに見えて「何が正解?」って知りたくなる気持ちも分かるなぁ・・・。 繰り返しますが、絵本の読

絵本はこんなにも親子時間を助けてくれる

絵本、好きですか? そう聞かれて「いや、キライです」って答えるお父さんやお母さん、あんまりいないですよね。 もちろん心の底から絵本が大好きな大人もいます。でも、自分がこどもだった時以来30年ぶりくらいに絵本を手に取って、どうしたらいいか戸惑いつつも、「子どものために、絵本は好きにならなきゃいけない」って思って、つい「好きです」って答えちゃう人、実は多いのかもしれません。 でも本音のところでは、「キライってほどでもないんだけど、ちょっとニガテなんです。」って人も、「イマイ