「札幌市電」を貸し切ったら、社員全員でなまら盛り上がった話 🚋
こんにちは!ソフトウェア・エンジニアの久本(@sorami)です。札幌へ引っ越してきて1年ほど、たくさん美味しいものを食べましたが、一番感動したのは春のアスパラガスでした。
私たち「MIERUNE(みえるね)」は、北海道を拠点とする位置情報技術の専門家集団で、札幌にメインオフィスがあります。先日、その札幌に走る路面電車「札幌市電」を貸し切ってみたら、とても楽しかったので、その経緯や雰囲気を、写真も交えて紹介します 🚋
市電を借りるまで
先日、MIERUNEメンバーとご飯を食べていて「札幌市電は貸し切ることができる」という話になりました。気になって調べてみると、お値段はなんと1.8万円(!)とかなりお手頃で、ちょうど全メンバーが札幌へ集う機会もあったので、借りてみようかということになりました。
市電を使う同僚に聞いてみると「貸切列車、何度か見かけたことある。でも乗ったことはないなぁ」などと言っていました。
過去にも、札幌国際芸術祭や、北海道大学のプロジェクトなどでも、市電を貸し切ったイベントが開催されたことがあるそうです。
また、北海道は函館にも市電がありますが、そちらでも今度、LT大会を開催しようという動きがあるようです。
ちなみにMIERUNEは、オープンソースソフトウェア(OSS)のコミュニティ「FOSS4G Hokkaido」の運営メンバーが集って設立した会社なのですが、「FOSS4G 2013 Hokkaido」というちょうど10年前にあったイベントは、さっぽろテレビ塔🗼で開催したそうです。「来場者が絶対、道に迷わなくて良かった」などと言っていました。
そのような出自もあって、イベント開催や情報発信に積極的なカルチャーの会社なので、今回の「市電を借りてみよう!」という提案にも、みんな(2つの意味で) ノってくれました 🥳
市電の借り方
上記のウェブサイトに詳細が書かれていますが、基本的には、札幌市交通事業振興公社へ電話して、日時と人数を伝えるだけです(電話のみ、HPのお問い合わせフォームからは不可)。予約は、10日前までに行う必要があります。
車両は、従来の緑色のものだけでなく、新型の低床車両も選ぶことができます。今回は、せっかくなら市電らしいヤツでと、緑色(200系)にしました。
1車両で、座席数は27程度ですが、最大60名まで乗車できるそうです(飲食を伴う場合は30名程度が上限)。我々は今回、計25名で利用したのですが、全員が着席でき、車内の空間もかなり広々と使えました。
テーブルやワイヤレスマイク、クーラーボックス、はたまたビンゴ抽選機(!)なども貸し出ししています。無料です。今回は、テーブルを二つと、マイクをお借りしました。
アルコールを含む飲食物の持ち込みは自由で、分別すればゴミも最後に引き取っていただけます。ただ、車内にトイレがないので、飲み過ぎには注意…!
発着場所として北東の「すすきの」か、南西の「電車事業所」が選べます。1週は約1時間で、すすきの発の場合は、電車事業所で20分ほどのトイレ休憩をとるため約1時間20分となります。
そして1周、18,340円!個人でも借りられるくらいの金額ですね。今回は25名いたので、ひとりあたり700円ちょっとです。いちどに2周、借りたりもできるようです。料金は、電車事業所での休憩時に現金で支払いました。
こんなお手頃でステキな市電貸切、最近人気があるようで、電話で予約した際も「その日のお昼は予約が入ってますね」と言われました。ご興味あれば、少し早めに予約するのが良いかもしれません。
市電でGO!
さて、前置きが長くなりましたが、市電貸切の様子を、写真と共にご紹介します。
集合はすすきの。「貸切電車専用停留場」が、一般停留場の少し西側にあります。幹事の私は「遅れてきて乗れない人がいたらどうしよう…」とドキドキしていたのですが、全員、むしろ早めに到着していました。
電車事業所での休憩もそうなのですが、厳密に貸切運行のダイヤが決まっているわけではなく、適宜、いい感じのタイミングで出発できます。ただ、走行中は前後に一般車両が運行されているので、速く/遅く走ることはできないかと思います。
貸切専用停留場で待っていると、西側から「貸切」と表示された車両がやってきます!
早速みんなで乗り込み、地図をあしらったMIERUNEのクロスをテーブルに掛けたり、飲食物を並べたり。非日常なシチュエーションに、皆のテンションも自然と上がっていきます…
そして出発!電車は、内回り(反時計回り)に走ります(事前に希望すれば、外回り運行も可能なようです)。まずは狸小路を越えて西4丁目へ、繁華街を抜けていきます。普段歩いている街並みが、市電という少し異なる視点から見ることで新鮮に感じられます。
帰宅される多くの方々が待っている停留場を通過しながら(ちょっと恥ずかしい)、電車は進みます。
繁華街を少し離れてからは、最近ジョインしてくれたメンバーたちの自己紹介などを行いました。
市電クイズ
今回は、せっかく市電に乗るのだから、なにか”そこならでは”のことをと、余興として「市電クイズ」をやってみました。
「幌南小学校前停留所を何時何分に通過するでしょう?」というクイズです。
出題した私も、答えは分かりません。一応、停留所間の運行時間は公式サイトに出ていますが、そもそも出発も少し早くなりましたし、休憩時間が厳密にどれくらいかも定かではありません。
それらを踏まえつつ、二人一組で予想してもらいました。一番近い時刻を予想した人が勝ちです。予想の制限時間は、電車事業所での休憩まで。
みな、位置情報のエキスパートとして数々の技術を駆使し(?)、頭を捻って推理していました。
答案を提出した後は、電車事業所でしばしの休憩です。近くに住んでいる方も「ここに入るのは初めて」と言っていました。札幌もいわ山ロープウェイの近くです。
休憩を経て、再出発!クイズの勝敗決定が差し迫ります。
そしてカーブを曲がり、ゴールへ差し迫ってきた時が「18:53」、このとき「18:52」と予想したペアと、「18:54」と予想したペアがいて、これはどちらになるんだ!?と車内が白熱しました。幌南小学校前停留所を通過したときはちょうど18:54、予想が完全一致、ピッタリ…!完璧でした。見事的中したペアには、豪華賞品が贈られました😋
(ちなみに降車時、市電の運転手さんが「これまで知識を問うクイズはあったけど、こういうのは初めて見た」と仰っていました)
クイズも終わり、あとは飲んだり話したりとわいわい。そしてあっという間に、電車はすすきのへと戻ってきました。出発するときは明るかった空も、もう暗くなってきています。
計80分ほどの運行時間は、ちょっと短いかなというくらいで、飽きずに楽しく、ほどよい感じでした。
そしてアジア最北の歓楽街すすきのへ戻ってきた我々は、ビール園でジンギスカンに舌鼓を打ったのでした…
市電を借りてみて
非日常な雰囲気で、記憶に残る楽しい体験でした!札幌が拠点の会社としても、この街により親しめた気がする良い機会でした。
また、MIERUNEは札幌外でフルリモート勤務のメンバーも若干名いるのですが、彼らを含め全員でのアクティビティとしても良かったかなと思います。普通にミーティングや食事をするよりも、このようにちょっと変わったことをやると、より思い出として残るのではないでしょうか。
札幌の他にも日本各地に市電(路面電車)があり、貸切ができるものもあるようです。皆さんも、なにかの機会に、市電貸切してみてはいかがですか?
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そんな私たちMIERUNEですが、札幌でのオフライン技術イベント「MIERUNE BBQ」も始めました。食べ物を焼いたりはしませんが(!)、わいわいとみんなで楽しもうという会です。毎月開催していますので、ぜひ気軽に覗いて見てください!
次回は2023年6月30日開催!
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また、位置情報やWeb技術へ興味があるソフトウェア・エンジニアも絶賛募集中、カジュアル面談もありますので気軽にぜひ!
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