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コルクラボマンガ専科から1年

コルクラボマンガ専科に入ってからちょうど1年が経った。仕事を縮小してからはそれ以上になるが、最近はいただけるお仕事はありがたくいただいている。できることが、少しでもあるのはありがたい。
そんなところで、最近考えていることを書いていく。


ひとりで静かに考える。

コルクラボマンガ専科の受講が終わって半年後の先月、ようやく卒業課題が仕上がった。

自分としては60点。
そこからまた話を広げてほころびを補完しようか、はたまた修正を入れて少しでも満足いく自己採点まで持っていくか悩んだ。

悩んでるうちにやってしまうのが賢明なのはわかってはいるが。
要は、自分がやりたいかやりたくないかだ。なんとも自分の作品に興味がないのだ、と己の心の声が聞こえてくる。

女の子のイラストを描いてみた。
なんとなく、こんな感じかなと、何の感慨もなく描いて、仕事の方がまだ楽しいなと思った。

金銭が発生するから、というよりは、仕事ならゴールに確実に喜んでくれる人がいるからだな、と思った。ここにこんなイラストを載せたいといってくれるクライアントさんと、そこから販促されユーザーの目に入ることがゴールだ。

もちろん、オリジナル落書きイラストでも、誰かの目に留まり喜ばせることができる人はいるが、それはやっぱり作ってる本人が楽しんで描いてこそ、伝わるものだな、と思った。

つまり、自分が楽しんで描いてないのにいったい誰に何を伝えたいのかと。己の胸の内に聞いてみた。

もう一山越えるよう、一生懸命描いてみたら伝わるかと、いつもならやめてしまうところから、あとすこし描き足してみた。
自分としては、好みの絵では無かったが、最初より好感度が増えて、うん。確かに一生懸命描くものは伝わるものだと納得した。


自分の絵に興味が無い。

昔は……とつい、昔の話から始めてしまう自分に老害を感じる。

上手く描けた自分の絵を気に入っては壁に貼ったりしていた頃もあったが。今は、大した成長もなく。感慨もなく。ひとつも自分の絵に興味が持てない。

そういうのが、もう何年も十数年も。
しかし、本当になかったか?と探すと、そうだ、あった。
いつもと全く違ったタッチで、描いたイラスト。昔使ってたコピックを引き出してきて、見よう見まねで描いた家族の似顔絵。アナログ水彩の風景画。
なかなか上手く描けた。昔はこんなふうに画材を使いこなして描けなかったぞ。……と、また昔を引き合いに出しつつ。

その道の達人に比べたらなんとも稚拙な出来だろうが、久々に自分で描いた絵をまじまじと何度も眺める。
人が描いた絵なら、こんなに見返すこともないだろう。
自分で描けたから、嬉しいのだ。


つまり、いまのところは

わたしのしたいことは、昔のようにかわいい女の子や男の子を描くことではない。

もう少し、静かに自分と向き合いながら、本を読んだり学び直したりしていきたい。

その上で、毎日できることを少しずつやっていきたい。

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