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介護する側、される側、お互いのストレスをなるべく軽減するには

夫がALSを発症して、自分が右膝前十字靱帯再建手術をし、 さらに28年ぶりに引越しするなんて、まさに泥のように精神的にも体力的にもお疲れな2021年12月。 新居にて夫が動かない方の足が浮腫んでパンパンになり、 履けるスリッパが見つからなくて靴下で過ごしていたら、靴下がモップ状態に。。。 決して買ってあげなかった訳じゃ無くて、単に夫が気に入ったのが見つからなかったからで。 と言うのも、 夫はベリベリっと甲のところが全開になる介護ルームシューズは、頑として買いたがらない。

    • 自分の声を残す

      ALSが進行すれば、声を失う可能性が高い。気管切開しなくても、喉周りの筋肉が弱って、大きな声も出しにくくなるし、舌の回りも悪くなってくる。ということで最初に薦められたのが、「coestation」通称コエステだった。 https://coestation.jp/ テキストデータがあれば、僕の肉声に近い音声となるという優れたサービス。軽いお試しは、スマホアプリでもできるのだが、本格的に利用するなら、録音スタジオで3時間ほど、様々な文章を読み上げるというプロセスが必要。しゃべ

      • OriHime初日

        仕事について単純にタスクをこなすという点では、SlackとZoomで出来ているのだけれど、そこだけだと思わぬ出会いとか、たまたま思いつくとか、そういうことがない。ちょっとスカして(昭和語だ)言うと、ビジネスの中でのクリエイティビティが起きにくいとわかった。 開校以来、ぼくは暇さえあれば、学内を徘徊して来たのだが、コロナによるパンデミックで自主規制してきたし、さらに気軽に出社できなくなった今、これはOriHimeに分身となってもらうしかないと切実に感じたわけだ。 OriHi

        • 車椅子を使うようになって見えてきたこと

          駐車編 夫が車椅子を使うようになって、病院や仕事へ同行したり、そういった場面で駐車場を使うことがほぼ常になった。 初めて大学病院に自家用車で通った時に気づいたこと。 病院の車椅子を借りたのだが、車を停めた場所が遠くて車椅子を取りに行ったり来たりドタバタした経験がある。 初心者あるある過ぎ? 次からは車椅子専用スペース(正式名称は障害者用駐車場(障害者等用駐車区画)と言う)に停めさせてもらうことにした。 大きなイベントホールでの学会へ参加した時のこと。 駐車場の入り口で係

        介護する側、される側、お互いのストレスをなるべく軽減するには

          仕事を続ける

           2021年9月中旬にALSの確定診断を受けた。様々な検査データから導かれた結果なので、事実として受け入れているつもりなのだが、自分ごととして捉えきれない感覚だった。吉藤Ory先生の念願であった「分身ロボットカフェ」が6月にオープンしており、遠隔で働くALSの方々を知っていることもあって、仕事を続けるのか?辞めるのか?ということについては、頭によぎらなかった。最初に思ったのは、デジタルテクノロジーの力をの借りて、仕事を続けようという思いだった。幸い周りには、インターフェースの

          仕事を続ける

          ALSの夫と出かけるには.....

          夫がALSと診断されてから早4ヶ月が過ぎようとしている。ここまでのことを思い出して書くのは、時間がかかるのでとりあえず最近事柄から書いてみようと思う。 今、夫の移動手段は私が運転するコンパクトカー(ハッチバック)である。 出かけるときは、 1)靴を吐かせる 2)室内用の車椅子から外出用の車いすへ移乗介助 3)スロープを組み立て設置 4)スロープを使って玄関の段を降りる 5)スロープを片付ける&玄関の鍵をかける 6)パーキングスペースまで車椅子を押す 7)車椅子から車の助手席へ

          ALSの夫と出かけるには.....

          noteを始めることにした

           2021年の夏、私にとっては、2回目となるオリンピックをのんびりとテレビで観ていた。その頃、右足と右手が、それぞれ、ちょっと変だけど治る病気になったのだと思って、整形外科などに通っていた。8月末、いくらなんでも可怪しいと某大学病院に駆け込み、すぐに入院となり9月には、ALSであると確定診断が出た。それから4ヶ月、今、想像もしなかった日常を過ごしているのである。本当に人生何が起きるかわからない。  この4ヶ月は、あまりにいろいろなことに立ち向かわなければならず、そのすべてにお

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