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旅行会社で働くって楽しいんですよ、トラブルおきがちで!

travelの語源はトラブル

よく巷では「旅行会社はノースキル」だから入社しないほうがいいですよ、と囁かれています。
答えは半分NO、半分YESです。
私がなぜ旅行会社でのんきに働いているのか、結局それは性に合っていて楽しい仕事だからです。
今回は旅行会社で働く楽しさをお伝えできればいいな。
この業界に就職を検討している方もぜひ、一度読み流してみてください。

器用貧乏大集合、それが旅行会社の実態です!

器用貧乏でよく損な役回りを押し付けられがちな方はいらっしゃいますか?
そんなあなたが光り輝ける場所、それは旅行会社です。
わたしはいわゆる大手で働いています。
大きい会社なのである程度の分業は進んでいるものの、どの部署でも長く働いている人の共通点は「器用貧乏」な性分なのです。

もちろん私も器用貧乏の一人です。
やっている業務はけっこう色々。
わたしは主にカウンターのお姉さん、btobの出張手配、営業マンの持ち込み仕事の手配に経理&券簿管理などなど。VMDやPOP作成など美術スタッフのような仕事もやったり。
営業マンは営業マンで、いくつものツアーを掛け持ちしてコントロールしながら、MICE、大会なんでもござれ。(地方は特にね!)
裏方仕事の仕入や経理も正確にいろんなホテルや支店とやり取りをして貸借を合わせたり、ホテル在庫の出し入れをしたり、ほかにも色々あります。
「ウヘェ・・・」という声が聞こえてきそうですね。

自分の経験を売り歩く、それがわたしたちのお仕事です!

旅行会社は「ハード」をほとんど持っていません。
ぱっと思いつくもので、持っているとすれば自社のシステム関連くらいかな。
それゆえに旅行の仕事はたくさんの他業種の力添えで成り立っていると日々思ってます。ホールセラー、ランドオペレーター、宿泊施設、バス会社、JR、私鉄、航空会社、お土産屋さん、レストラン、観光施設、国会議事堂、農園、ディズニー、USJなどなどなどなど・・・羅列しだすとキリがありません。
いつも本当にありがとうございます。

器用貧乏性たちでも失敗・凡ミスよくやります。
・弁当手配忘れてた~!→お弁当屋さんが急遽準備してくれた
・ホテルにリクエストあげ忘れた!→フロントスタッフさんが機転を利かせて対処してくれた
などなど、仕事も多岐に渡ればミスも助けも多岐に渡ります。
ほんと、関係機関で働く方々にはいつも頭が下がりっぱなしです。

こういった助けられた経験は後々ジャブ的に効いてくるのです。
旅行会社のお礼仕方はいたってシンプル。
その機関へ「送客」することで感謝の気持ちを表しています。
それが私が考える「自分の経験を売り歩く」ことです。
自分の旅行経験を売るのではありません。
あくまでそこはビジネス、やってもらって助かったことや、お客さんが楽しんできた事を別のお客さんに売る。
それが私たちの仕事です。

やりがいを何に見出すかは人それぞれ

わたしの仕事のやりがいは超単純です。
「kanikoさんのアドバイスでいい旅になりました」
手土産を持って旅の感想をしゃべりに来てくれたり、旅行から帰ってきてわざわざお礼の電話をくれたりするチャーミングなお客さんたち。

パンフレットをめくってニッチなツアーを見つけたとき。(至高は四川パンダお世話ツアー【中国・四川省】かわいいパンダに大接近!パンダのお世話体験レポート - クラブログ ~スタッフブログ~|クラブツーリズム (club-t.com)、申し込んだものの無念のコロキャン)

常連さんからの「kanikoさんお任せで」の一言。

あとは販売高ランキングで5本の指に入ったとき。(最近は裏方メインだからご無沙汰でさみしいけど、海外旅行販売はめっちゃ得意なのが自慢です)

旅行の仕事は人に助けてもらうことが多い。
その時に得た経験を次のお客さんに活かす。
助けてもらった機関へたくさん送客して恩を返す。
そういったサイクルを回すことによって、私もいい気分、お客さんも楽しい旅行、機関も儲かりうれしい気持ちになる。
みんな楽しく経済が回る、それが旅行の仕事の醍醐味です。
私は心の中で「人のPDCAサイクル」と呼んでいます。
不測のトラブルに見舞われながらも、このサイクルを上手に回すことでたくさんの人が幸せになる、それを大量の仕事をこなしながらニコニコ見ている。

それが私たち旅行会社、器用貧乏たちなのです。


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