「メゾン・ケンポクの何かはある2021」のこと
現在、茨城県北地域で行っている、私の小さなアート・プロジェクト「メゾン・ケンポクの何かはある2021」と、その中で展示している新作「小さなミエコたちのはなし」の構想は、昨年、ジョルジュ・ディディ・ユベルマンが書いた、ホロコーストとそこで撮られた4枚の写真についての論文を、「メゾン・ケンポクの読書会」で一年かけて読んだことから始まっている。
ホロコースト下、自分たちが死ぬことがよく分かっていても、それでもなお希望を託して写真を撮影した囚われのユダヤ人たちについて、その人たちが