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81歳の母と物忘れ

80歳を過ぎた頃から目立つようになった母の物忘れ。

先日、母が毎週利用している生協の宅配サービスを通じて、私と妹へお菓子を買ってくれた。

生協への注文は、高齢の母にとってはボケ防止という意味で非常に有意義な行為。

なので、「何か欲しいものない?」と聞かれた時には、お言葉に甘えて、数百円のお菓子を注文してもらっているのだ。

さて、前週に注文したお菓子(冷蔵)が無事に届き、私はその日のうちにありがたく受け取り、妹の分は冷蔵庫に入れて保管しておくように勧めた。

「◯◯(妹の名前)が取りに来るまで、冷蔵庫に入れておいてね」

「そうだね、そうするわ」
と言いながら、母はそのお菓子を冷蔵庫の野菜室へしまった。
(なぜ野菜室かと言うと、冷蔵室がいっぱいで入れるスペースがなかったから)

その後、私が自宅へ帰るとすぐに母から電話が。

「あんた、さっきのお菓子、2つ持って行かなかった?◯◯の分がないんだけど」

どうやら、お菓子がないのは私が妹の分まで持って帰ってしまったからだと疑っているようだ。

「ん?私は1つしかもらってないよ。もう1つは冷蔵庫の中じゃない?」

「えっ?」
(一瞬の沈黙。どうだ母よ、記憶を呼び戻せるか!?)




「あっそうか!あんたに言われて冷蔵庫に入れたんだったわ」

いやぁ〜、一瞬ヒヤッとしたが、『忘れた』からの『思い出せた』ことで今回はセーフにしておこう。

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