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モノの見方

今日は、清泉女学院短期大学の講義に行ってきました。
講義内容は「絵本を紹介する技術」。数年同じ講義を担当させていただいています。講義のスタイルはもうできています。
実践として行う私のブックトークだけは毎回変えていますが、あとは、生徒さん一人一人に好きな本、紹介したい本を持ってきてもらい、グループで紹介しあい、独断と偏見で、私が指名した人に、前に出てきてもらってプレゼンしてもらう、というスタイル。本のジャンルは問いません。
今年の生徒さん、もうビックリしました。半分くらいは小説を持ってきました。読書離れ、って言われていますが、本当?
さらに驚いたのは、「推し」の載っている雑誌を持ってきた生徒さん。毎年雑誌を持ってくる生徒さんはいます。それはいいのですが、彼女の紹介したかったのは、自分の「推し」をこんなにも生き生きと、美しく、躍動的に捉えてくれた、カメラマンさんだったのです。これほどに、物を見る角度、捉える視野の広さ。
生きていく上で、モノの見方、考え方、捉え方を、全方向から考えられるって凄く大切なことじゃないかと思います。
はたして、私がそれをできているかどうか?
今日は、講義をしながら、生徒さんに、モノの見方や捉え方について、気付きをもらえた時間でした。

いろんな角度からいろんなものの見方をする天才的な作家さんだと思うのは、ヨシタケシンスケさん。ヨシタケさんのデビュー作「りんごかもしれない」がまさしく、今日のタイトルにあっていると思うのですが、前回すでに紹介していますので、今回は「もう ぬげない」を紹介します。
ぬげなければぬがなきゃいい、いま起きていることをそのまま受け入れるという考え方。考え方次第で、いろんな抜け道があるんだなと感じられる、楽しい絵本です。

「もう ぬげない」
ヨシタケ シンスケ
ブロンズ新社

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