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コロナ期も自分と子供の生産性は絶対に上げる

「コロナ期でも仕事と勉強は成果を出さなければならない」孤独な課題

コロナ感染が拡大し、世界的に私たち個人の移動外出を控える動きに向かっています。仕事をする大人も、家庭を守る人も、友達も周りにいない環境で学習しなければならない子供たちも長引く自粛規制に疲れを見せています。

そんな中でも、コロナ期以前同様に気持ちを落とさず、憂ず、前向きに自分の仕事ができる、それは誰にとっても重要で孤独な課題となりました。従来の職場や学校内で仕事や勉強をする場合は、それぞれの企業や学校団体が労働者や学習者が快適に安全に成果を出すことのできる環境作りをする実行責任と安全管理を追っていますが、現在のようにそれぞれが個々の家庭に入ってしまった場合はどうなのでしょうか。起こり得る家族や子供の意欲や低下を防ぐだけではなく、むしろ彼らに最高のパフォーマンスを持続・継続してもらうために、家族は何かできることはないのでしょうか。

自宅作業の期間の大切な環境作りは家族の責任

これまで職場環境や学校環境の改善に大きく注視されてきた要素の一つに、室内植物があります。特に経営的観点からは、従業員が快適に、また高い満足感を持って仕事ができるサスティナブルな職場環境を実践するために、企業は多くの努力を重ねてきました。例えば、オフィスでの観葉植物。壁一面のジャングルのような様相のものもあれば、部屋の一部に控えめに置かれるグリーンもあります。また個々のデスクに小さな多肉植物などを飾る人もいるでしょう。これらは会社も推奨する働きやすい環境作りの一つです。

「従業員のパフォーマンスに影響を与える室内植物とその心理的な効果における研究結果」は以下のようにこれまで多くの情報を与えてくれてきました。

・職場の植物は、従業員のモラルや生産性、能率の改善に貢献し、欠勤が減少する

・自然とのふれあいは、明るく前向きなポジティブな感情を呼び起こす

・知覚的側面から、潤い、暖かみ、変化(多様性)、親しみを呼び起こし、オフィス内の印象を向上する

特にこれらに関わる特記すべき点は、「自然がポジティブな感情を呼び起こす」とする進化心理学理論(Psycho-enolutionary tehory)と「自然による魅力的環境が消耗した注意力の回復を助ける」と言う注意回復理論(Attention restoration theory)です。

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単純作業 v 集中力を要する作業 室内植物の効果とは?

ではどんな場合にも植物は作業効率を上げるのでしょうか。

植物はただ室内に置けば良いと言う訳ではありません。行なっている作業の内容特性や種類に応じて、適した環境を作ることが大切です。

例えば、集中力を要する作業に室内植物の有用性はあるのでしょうか。

実は、室内植物の有用性が発揮されるのは、集中力を要する作業よりも、やや単純な作業的業務の場合です。例えば、ただただ機械的にコンピューターにデータ入力をしていく(大きな集中力を要しない)時や、書類の整理などは植物が多少ある環境が心地よく作業ができ、良い影響が見られルようです。子供の学習であれば、漢字の学習や作品の仕上げなどでしょうか。

一方、VDT校正や細かな計算作業など高い認知機能を要する作業は、視覚的な魅力の少ない環境がむしろ気を散らさず集中して作業を進めることができるようです。


非創造的作業 v 創造的作業 どちらに適してる?

また、集中力をそれなりに要求する分類作業(非創造的作業)と創造性を要する作業の場合はどうでしょうか。

これらでは、植物の効果は創造性を要しない単純な分類作業には影響を及ぼさず、創造的な作業では生産性を上げたと言う研究結果があります。つまり、企画やプランを立てる、新たなアイデアを連想するなど何かを創作する作業では室内植物が大いに刺激となりひらめきを呼ぶような効力を発揮したと言うことです。確かに、アイデアに詰まった時は窓の外を眺めたり、近所を散策すると脳の疲労が回復され、無関係の視野から発想を得たり連動させて考えたりして行き詰まりを突破することがありますね。

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植物による視覚疲労への影響

ずっとコンピューターを見ていると目が疲れるものです。これも長引く自宅作業の悩みの一つですね。

VDT作業による職場環境の心理学研究によると、集中したVDT作業の後に室内植物を見ることで視覚疲労が緩和また回復されることがわかりました。PC作業の合間に植物を愛でることに、モニターを長時間注視して疲労した目のぼやけやかすみの回復効果があるのは朗報です。実際のところ職場では、これら疲労感を緩和することが生産性の向上だけではなく病気欠勤日数の軽減の一助となっています。つまり、リモートワークの合間に、また子供たちのオンライン授業の休憩時に、室内グリーンのある場所で少し休憩をしたり遠くを見たりするのがいいんですね。部屋にこもって自分だけの時間を持たずに、合間合間に部屋から出て来ることをルーティン化すると家族の時間も確保できて良さそうです。もちろん、植物がどんな種類かも多少なりとも違いをもたらすのでしょうが、一般的な室内植物では結果に期待ができます。ちなみにジャングルのような部屋では逆に気が散ってしまうことがわかっています。

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教育的視点から見る室内植物の効果が知りたい

子供の学習環境としてはどうでしょうか。室内植物は学習環境における自覚ストレスのレベルを下げ、保健室訪問や身体的不調を軽減することを研究が示しています。また家にいる時間が長くなったからこそ、子供が小さな植物を自分で管理することもできるのではないでしょうか。事実、研究では世話を通じて植物との関わりを深め、その経験を通じて達成感・愛着・責任感を育てるだけでなく、その話題を通じたコミュニケーションを促進することがわかっています。結果として生徒の意識の向上や行動の改善につながっているのです。

家の外にも出よう

とはいえ家の中ばかりで完結するよりも、一日一回は外に出て散策をすると運動不足の解消にもなります。近くに森林があれば完璧なのですが、なくても何らかの植物があったり、景色の要素の違い(多様性)にふと気がつく光景の中を歩くと良いようです。特に森林内での散策は、緊張や抑うつを軽減して気持ちも明るくしてくれるために効果的です。森林散策でなくても、家庭園芸でも緊張や抑うつの回復に役立つことは精神医療では周知です。ベランダの小さなスペースに、少しだけ家庭菜園の場所を作ってみてはどうでしょうか。

まだまだコロナによる規制緩和まで時間がかかりそうですね。家族で一緒に過ごす家での時間を、ただただ過ごす時間過ごす時間とせず、むしろ家族と子供のパフォーマンスをこの時期に上げる工夫をぜひ試してみてください。


グローバルウェルビーイング(オランダ) 淵上美恵

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