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この所
急に寒がしまり
とうとう雪が降るって
天気予報が盛んに
地域のテレビ番組で
いっている……
雪だるまマークが
日に日に大きくなった。

朝起きたら雪景色かなぁ?

昔むかし
旧正月で
正月を祝っていた
田舎の村で
成長した私は
お正月に髪を結って
長い袂の晴れ着を着る
日を指折り数えていた。

大晦日に雪が降り出して
朝起きたら辺り一面
真っ白の銀世界!

凄く嬉しく
思わず早起きをした。
朝食もそこそこに
美容室に行こうとしたら
大人たちがみんな
声を揃えて
"危ないから外に出たら
ダメ"
という….あんみつ姫に
なる私の夢が消える?
"絶対に行く"と
長靴履いて遮二無二に
家をあとにしたら
まぁ寒い…
見なれた景色がない。

子どもながらに
急に不安に襲われて
足が重い….一歩ずつ
緊張しながら歩く
道を下ると見なれた
建物が見えた。

あのかどを曲がると
優しい先生のいる
美容室だ。

心が弾んで
どんどん足取り軽く
進んで
"おはようございます"

元気よく挨拶したら
順番待ちしていた
お姉さんや先生に
"よう1人できたね~"
と優しく云われて
ポロリンと涙がこぼれた。

火鉢のそばに座り
小さな私の心が膨らむ。

私の番がきて
この日の為に長く
伸ばした髪が
高く持ち上げられ
みるみるうちに
先生の魔法の手で
あんみつ姫になった。

母に持たされた
花かんざしをさして
貰って 
鏡に写る
自分にみとれる。

待合室に行くと
うちに連絡して
くれたのか見なれた
お手伝いの〇ちゃんが
迎えにきてくれていた。
"まぁ!可愛ゆうなって
よかったねー"

背中におぶわれて
家に戻ると
早速
晴れ着をきて
宴会の始まった座敷に
挨拶に行く。
祖父の膝の上で
皆さんの年始の挨拶を
受けて悦にいってた。

懐かしく甘い
思い出……………だ。

   ラブ&ピース

*後にこのエピソードを
母に話したら
"言い出したらきかんき
後をつけて行ったんよ"
成る程と恥ずかしい。*


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