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ふるさとの話

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随分 長く生きてきた。 思い出を徒然なる ままに書きました。 読んで頂けると 幸いです。
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2022年8月の記事一覧

駄菓子

駄菓子

小さい頃
山奥の村にも
駄菓子屋さんはあった。
潔癖症の母がとても
嫌がっていたので。
私は行った事がない。

当時
貸本屋さんもあったが
一度借りてきて読んで
いたら、母に見つかり
即返却した。図書館の本
も駄目だったので
読みたい本は買って貰っていた。 
盆休みが開けたら
スタッフの1人が
駄菓子の詰め合わせを
買って来てくれた。
昔を思って懐かしい。

母の実家の側には
駄菓子屋さんがあった

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サーカス

サーカス

昨秋
古い写真を整理していたら小さな弟が象の背中に男性に抱かれて嬉しそうな
笑顔をしている1葉を
見つけた。

山奥の小さな村に
住んでいたが
たまにサーカスがくる。
学校から皆で見学に
行っていた。
象の大きさに驚いた。

しかし
子ども心にもさみしい。
薄幸感があり
面白く楽しいものでは
なかった。というのも
神社の境内で
サーカスがあったので。
ちょっと高い所から
日常生活の一端を
見る事が

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蛍

夏の初めになると

ぽぉっと光る

蛍が飛びはじめる。

幼い子供の心にも
何か不思議な光がともる。

蚊帳の中に入ると
枕元に小さな虫かごの
中で蛍がぽぉっと光る。

弟と二人でみいる。

やがて弟が寝入った。

私も眠たいが
目を閉じるといなくなり
そうで目を開けている。

私は頑張るお姉ちゃんだ。

やがて寝入った。

朝起きると
小さな虫かごの中で
蛍が固まっている。

弟が泣きはじめる

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