浚渫・除去した14万Bq/kgを超える海底土は「屋根もシート養生もなく、1mの高さの土手の中に3mの高さで積まれている」って大丈夫か?
福島原発の14万Bq/kgを超える海底土
まさのあつこさんのnote↑ に書かれた汚染した海底土=セシウム137が最高値14万4千Bq/kg の浚渫・除去工事について「東電と共に脱原発をめざす会」で質問をしてきましたが、回答が来たのでお知らせします。
セメント改良土でできた土手で囲ってある
東電は、浚渫工事により除去した汚染した海底土について「土砂仮置場に盛土(高さ 3~4m 程度)して管理している。盛土自体に対してシート養生、囲い、 屋根等は設置していない」と6月に東電は文書回答をしてきました。11日の「東電と共に脱原発をめざす会」で確認したところ、セメント改良土で土手をつくって囲ってあるとのことでした。土手って何??ということで再質問したら、今回、文書回答が返ってきましたのでお知らせします。
高さ1m、幅2mの土手の中に3mの盛土
●福島原発港湾内の汚染土浚渫・除去工事について
(質問)
前回文書回答では「土砂仮置場に盛土(高さ3 m程度)して管理しております。 盛土自体に対してシート養生、囲い、 屋根等は設置しておりません」とのことだったが、口頭で、セメン ト改良土で土手を作っているとの説明があった。この土手について詳しく教えてほしい。 セメント改良土とはどんなものか。土手の高さ、広さはどれくらいか。
(回答)
セメント改良土は、現地の土砂にセメント系固化材を混合して作製しております。 なお、土手の高さは1m、幅2mの台形状となっております。
(質問)
前回文書回答時点で除去汚染土は 2,000立方m とのことだが、1か所にまとめられ、土手に囲まれた中 に置かれているのか。複数箇所あるなら何か所かるかも教えてほしい。
(回答)
浚渫土砂は 5,000立方m であり 1 箇所にまとめて、土手に囲まれた中に置いております。 複数箇所はございません。
雨ざらしの汚染海底土、雨水は側溝を伝わって排水溝へ
(質問)
雨水対策はどうしているのか。屋根がないということなので排水施設があると思うが、具体的にど うなっているのか教えてほしい。
(回答)
土砂仮置場に素掘り側溝(土側溝)を設置して、排水路まで導水しております。
聞けば聞くほど心配になる
今回の海底土のことに限らないけれど、福島原発事故の廃炉のことで、東電に何か聞いて回答を貰うと、もっと心配になることが多くて。
浚渫した土が高さ3mの状態で置かれているのに、周りの囲いは高さ1mしかない。屋根も覆いもなく、シートさえかかってない雨ざらし。雨が降れば汚染土の中に染み込んだ水が流れ出て、側溝を伝わって排水溝へ。結局、汚染は海に返る?!東電は一体何をしたいのだろうかと思います。
こんな人たちに廃炉を完徹なんて無理だと思います。ましてや原発の再稼働なんて絶対やめて!!
*8月28日に東電と共に脱原発をめざす会がありますのでまたなにか気になる回答があればお知らせします。
*1 タイトル画像
ALPS処理水海洋放出の状況について 2024年7月25日
P14 1-5. 5/6号機取水路開渠内の海底土モニタリング結果(2)
*2 港湾内の魚の放射性物質の検査についても回答がきましたので以下貼り付けます。
(質問)
港湾内の魚の放射性物質の検査について前回の回答では、検査を月に1回行い、地元漁協に知らせ ているとのことだった。この数字が公表されているサイトの URL を教えてほしい。 最新データも知りたい。
(回答)
港湾内の魚介類の分析結果については、1 ヶ月分の調査結果を毎月 1 回とりまとめ、以下の当社 HP の 「魚介類・海藻類の分析結果<福島第一原子力発電所 20km 圏内海域>」に掲載しております。
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
最新データにつきましては、以下をご覧ください。
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/pdf_csv/2024/3q/fish01_240729-j.pdf