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今日からあなたを白紙でみます

こんにちは!
Mieです☆


『今日からあなたたちを白紙でみます』

そう言ったのは、高校1年生の担任、春日先生だった。

私が入学した高校は女子高で、茶髪や化粧をしている学生が多くいました。
そんな自由度の高いクラスの担任になったのは、当時60歳の春日先生でした。

入学式の日、春日先生はみんなの前でこう言った。
『今日からあなたたちを白紙でみます』

私はその言葉を聞いたとき、スコーン!!と何かが弾けた気がしました。
そっか…。ここにいる人はみんな私のこと知らないんだ。
私が小学生のとき、いじめを受けていたことも
頭が悪いことも、運動音痴なことも…みんな何も知らないんだ

そう思ったら、なんだがワクワクしてきました。

おそらく先生は、中学で何か問題を起こしていたとしても
私はそれを知らないから、まっさらな状態であなたたちを
今日から見ていきますという意味で言ってくれたのだと思います。

でも私はその言葉を聞いて思いました。
『変わりたい!』

みんな私のことを知らないなら、
今日から新しい自分をつくっていけばいいんじゃん!って思ったのです。

その言葉のおかげで私は、勉強を頑張りました。
そして、中学の時はほぼ赤点だった私が
クラスでトップの成績になりました。

同級生からは、私は頭がいい人と思われるようになったのです。
あの先生のたった一言で、バカから天才になりました(笑)

言葉の力って本当にすごいですよね。
言葉は人を傷つけることもあるけど、こうやって人に勇気を与えたり
自信をつけることもできるのです。

『今日からあなたたちを白紙でみます』
今思うと、この言葉にはエネルギーが込められていたのかもしれません。
先生の想いがこの言葉を通して高いエネルギーを発し
それを私がキャッチしたのだと思います。

エネルギーは伝染するので、私も高いエネルギー状態になれたから
勉強を頑張ることができたのです!

やっぱり、人は変わることができるんだ
って確信したし、私もまっさらな状態でまた一から
いろいろ挑戦していきたいなと思いました。

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