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詩: 彗星


世界は愛で満ちていた
誰かがわたしを大切にしていた
ということに
気づかされる
いつもずっと あとになってから

愛すらも手紙のように
いつも遅れて届く
波にだって
光にだって
乗りこえなければいけない
距離があるのだ

時空の隔たりをこえて
やさしい手紙を受け取るとき
彗星が 私の軌跡を照らし
──世界は生きるに値する
と知らせる

あのとき誰かが
わたしのために願った幸せを
今になって与えて
光は、先へ、先へと進んでいく
またこの先 美しい世界を
誰かに受け取らせるために
 
 

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