見出し画像

病気からの学び

【AYA世代息子のALL闘病日記.86】

24時間当務の復帰に向けてリハビリ生活の中、息子の様子を見ていて、少し気になることがありました。

避けては通れない道

それは、もしかするとガンだけでなく何かしら命に関わる病気に罹患したことがある人は誰でも通る道なのかもしれません。

「再発へのおそれ」

何かに追われているような感覚。
そばで見ていたわたしには、息子が焦っているように見えました。

息子は、長期の入院中自分の思い通りにならなかった時間を取り戻すかのように仕事にプライベートに夢中になっていきました。

リハビリで新たに配属された慣れない部署での仕事に加えて、勤務時間終了後は筋トレをして帰り、

休みの日は入院中に学び始めた全国の消防士達が自主的に学び研鑽を積んでいる「ドア開放」という技術の勉強会に参加するために、あちこちに飛び回りました。

今まで抑えられてたものから解放されたように動く息子。
だけど、消防士としてはまだ1年目の新人です。

平日の事務職もまだ不慣れで、充分に仕事が出来ているとは言えない中、プライベートであっちこっちに飛び回り、仕事に支障は出ていないのか?と心配になったのも事実。

その様子はおそらく、職場の上司や先輩方にも見て取れたのだと思います。


案の定、職場の上司から休日の動きについて「動き過ぎではないのか?興味をもってやっているのはわかるが、今やる必要があるのか」と指摘を受けたそうです。

君がやっていることは、今やるべきことなのか??



一度がんになると、いつかまた再発するのでは?という怖れがついて回ります。

病気が寛解したと診断されても、その後も定期検査を受けながら何年も再発していないか経過観察を続けた上で、ようやく治癒したと言ってもらえる。

たとえ、治癒したとしても今度はまた別のがんになるかもという不安がよぎる。

気にしだしたらキリがないことだろうけど
おそらく一生ついて回る不安だと思う。

後悔しないために、今・・・


息子が休日にとっている行動も、

根底には「いつか再発するかもしれないから、その時に後悔しないために」という前提のもと動いている様子が見てとれて

どうしても、みえない何かに追われて焦っているようにも見受けられました。


後悔しないために、今、動ける時に動いておきたい」と思うのは当然のことか・・・。

もしかしたら、似たような言動が職場でもあったのかもしれません。

職場の上司が時間をとっていろいろと息子の話を聴いてくれたそうで、
話を聴いてもらっているうちに、息子はつい泣いてしまったと・・・。

理想と現実のはざまで


理想と現実のはざまで


自分がやりたいことに情熱をかけるのは素晴らしいこと。

息子がプライベートの時間で学んでいるスキルを実際の消防の現場、統制されたチームの中で実践していくには、現場の先輩方にも理解をしてもらう必要があるし、組織の協力も必要でした。

息子だけのチカラでは無理なことがたくさんあるし、新しい救助スキルのプレゼンをするにも息子の消防士としての力量もまだまだ未熟。


「この1年間、消防士になりたてのまま治療に入りまだまだ新人の自分には本来のやるべきことがある。

《基礎》をすっとばして《応用》なんてまだ自分にはムリなのかも・・。

消防士1年目の自分の言葉は、災害現場での救助スキルを語るには薄っぺらすぎる。

だけど、自分には伝えたいことがある!!!」

自分の想いはどこまで伝わるのか?


そう思うと、消防士として活動できなかった8カ月間を悔やみ、病気になった自分を責めてしまう。

息子はそんなジレンマで苦しんでいました。

自分の想いはどこまで伝わるのか?

自分の言ってること、やってることが空回りしているってことに自分自身が気が付いているだけに、、、

苦しいね。

息子の悩みを聴いていると、なんて応えてあげたらいいんだか私自身もよく分からなくなってきて、「そうだね、うんうん」ってうなづくしかできなくて・・・。


病気からの学び


「あとで後悔しないためにも今、〇〇をやっておきたい」
という気持ちから

今ある自分の時間をどのように使うかを考えるようになったことは、「病気からの学び」と言えるかもしれません。

それは、とても素晴らしいことだと思います。


人生に起こる苦難は病気や障がいを含めて、決して何かの罰や戒めではありません。

今生、生きていく上で何らかの学びを得るために、病気という苦難があったのだとしたら、

今生、病気になる事で自分の魂が成長を遂げるための学びがあるのだとしたら、

そこから私たちは何を学べばいいのでしょうか?


何かを学び、成長するための手段なら

わざわざ辛くて苦しい思いをして、カラダやココロを痛めてまで学ばなくてもいいのでは?

生きていく上で、もっとラクなこと、楽しいこと、幸せなことからの学びでもいいんじゃないの??

と思います。

ラクなこと、楽しいことから学ぶのは可能?

もし、

息子が何らかの学びを得るために病気になったと仮定して、

病気を克服してもなお、

息子の思考の根底、潜在意識に「再発するかも」という前提があるとしたら、

いずれ、そうなることを引き寄せてしまうのではないか・・・?

これが、わたしの危惧でした。

潜在意識に向き合う

そして息子にこの潜在意識の話をしました。

そしたら息子は、、、、。

次回に続く。


☆癒し家&産婆うっしーはこんなお仕事してます。「あなたの願いを叶えるイベント&個人セッション」いのちのみなもとアカデミー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?