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ブルガリアの肉団子 ケバプチェ(プラントベース)

ケバプチェとの出会い

  ブルガリアを旅した時、お祭りで食べた細長い肉団子がとても美味しく、今でも忘れられない味です。ピタパンに挟み、ホットドッグのようにして食べている方もいました。

ケバプチェ
ピタパンに挟んでも美味しい

ケバプチェとは

 ブルガリアの肉団子にはケバプチェ(kebapche; кебапче)やキュフテ(kyufte; Кюфте)があります。どちらも豚肉や牛肉のひき肉、もしくはあいびき肉にクミンを合わせて作られます。ケバプチェは肉だけを棒状に形成するため皮無ソーセージ、キュフテは玉ねぎも具材に加えて俵状に形成するため、ハンバーグの意味合いが強いように思います1)。

 日常的によく食べられる食事で、食卓にはリュテニツァ(lyutenitsa/ lutenitsa; лютеница:パプリカのペースト)やショップスカサラダ(shopska salada; Шопска салата:キュウリ、トマト、フェタチーズのサラダ)、キャベツのサラダと共に上ることが多いようです1)。
 
 今回はふとブルガリア料理が食べたくなり、完全オリジナルでお肉を使わないプラントベースのケバプチェを作ってみました。下調べをせずに作ったため、具材に玉ねぎの入ったケバプチェとキュフテのあべこべレシピです。玉ねぎを除いて作る、もしくは俵状に形成してキュフテにしてもおいしいと思います。

レシピ

<材料:2人分>
ゆでた黒豆(ひよこ豆などどんな豆でも代用可) 100g
(乾燥豆を使用する場合は、40g程度を柔らかめにゆでる)
大豆ミート 45g
玉ねぎ 1/2玉
ベジタブルストックの素 小さじ1~1 1/2
クミン 小さじ1
塩コショウ 適量
 
<手順>
① オーブンを180℃に余熱しておく
② ゆでた黒豆の2/3をブレンダーでペースト状にし、残りは好みの大きさに刻んでおく
 ※ペーストにしにくい場合は、ゆで汁を少しずつ加えながらブレンドする
 ※歯ごたえを楽しみたい場合は、大きめに刻む
③ 大豆ミートにベジタブルストックの素を少々混ぜ、お湯で戻しておく
④ みじん切りにした玉ねぎを炒め、クミンを加えて香りを出し、ベジタブルストックの素、塩コショウで味をつける
⑤ ボウルに②~④を合わせてタネを作る
⑥ 棒状に形成し、オーブンペーパーを敷いたトレイに並べる
⑦ オーブンで20分程度焼く
 

食べ方

 私は今回、ショップスカサラダ、リュテニツァ、レシュタ・チョルバ(leshta chorba;Леща чорба:レンズ豆のスープ)2) 、プラントベースのバーニツァ(banitsa; баница:チーズのパイ)を合わせました。
 リュテニツァは日本で手に入りにくいため、代わりにケチャップを付けても良いと思います。また、お好みでポテトサラダやコールスローサラダなどと合わせたり、パンに挟んで食べたりしてもおいしいと思います。
 具材から玉ねぎを除いて小麦粉や米粉、ベサン粉(ひよこ豆の粉)などをつなぎに使ったり、俵型に形成してキュフテにしたりと様々なアレンジができそうです。
 ぜひ、試してみてください。
 

左上:ショップスカサラダ、右上:レシュタ・チョルバ、左下:バーニツァ


ショップスカサラダやバーニツァのレシピはまた順次掲載していこうと思います。

今回のレシピについて

このレシピはベジタリアン、ヴィ―ガン、ケトジェニックの方向けのレシピです。

出典

1) BULGARIAN SPICES: https://www.bulgarianspices.com/kebapche-kyufte-meatball/
2) 世界のスープ図鑑:佐藤政人, 誠文堂新光社, 2019, p131.




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